中国経済の優位性は何か?ポイントは3つ―中国メディア

人民網日本語版    2019年7月11日(木) 8時40分

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マッキンゼー・グローバル・インスティテュートがこのほど発表した報告書「中国と世界:変化の中の経済的結びつきを理解する」によると、中国は世界経済に溶け込む過程の中で飛躍的な発展を遂げたとともに、世界的な影響力をもつ貿易大国になった。写真は中国のレストラン。

世界的コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーのマッキンゼー・グローバル・インスティテュート(MGI)がこのほど発表した報告書「中国と世界:変化の中の経済的結びつきを理解する」によると、中国は世界経済に溶け込む過程の中で飛躍的な発展を遂げたとともに、世界的な影響力をもつ貿易大国になった。世界の中国経済に対する依存度が高まり、これは消費市場、供給側、資本提供側としての中国の重要性が日々ますます顕在化していることを示すという。人民日報が伝えた。

同報告書によると、収入の増加に伴い、中国の消費市場はこれからも繁栄を続けるとみられる。多くの消費分野において、中国はすでに世界と高度に溶け合い、未来の発展の可能性はさらに大きい。多国籍企業の中国消費市場への浸透率は米国市場への浸透率を大きく上回り、品目と市場の区分に従えば、多国籍企業の30大品目の市場シェアは中国市場では平均40%に達するが、米国市場では同26%にとどまる。

中国市場はこれから中国内外の企業にビジネスチャンスを提供する。まず中国の消費者はより多くの、よりよい商品・サービスを選べるようになることを期待している。同報告書によると、中国が幅広く消費の高度化を経験しつつあることを示す証拠があるという。マッキンゼーが18年に行った世界の消費者の信頼感に関する調査によると、中国の回答者の26%が「全体として消費高度化の状態にある」と答えたのに対し、世界のエコノミートップ10の平均は17%だった。次に、海外に出かける中国人がますます多くなり、海外での消費が増加し、目的先国の企業が獲得するビジネスチャンスがますます増えている。

複数の調査機関の予測では、30年になると中国の消費規模は6兆ドルにも上り、米国と西ヨーロッパを合わせた規模と同じになり、世界の他の国々はここから利益を得るという。発展の重心がより付加価値の高い産業に移った後、中国は新興市場エコノミーから労働集約型商品をより多く輸入し、先進エコノミーからは質の高い商品をより多く輸入し、さらに他のエコノミーがより多くの雇用を創出するのを支援するようになるという。

MGIのジョナサン・ウーツェル院長は、「この報告書の内容には、中国経済の歴史および未来の中期的情勢に対するマッキンゼーの見方が反映されている。私たちは中国経済の未来に信頼を寄せており、中国経済には非常に強い実力があり、急速な成長を続けるとみている」と述べた。

ウーツェル氏によると、中国経済には次の3つの優位性があるという。

(1)都市化と生産力のレベルからみて、中国はまだ長い道のりを歩まなければならないが、これは中国にはなお非常に大きな成長の潜在力があることを意味する。

(2)中国は実践を通じて自身の成長の能力を証明してきた。過去数十年間に、2けたの国内総生産(GDP)成長率を達成できた国は非常に少ないが、中国は達成した。ここから中国には資源の最適な配置で豊富な経験があり、政府はこれから正しく的確な政策を運用して経済成長を支えていくことが予想される。

(3)活力に満ちた中国国民こそが、中国経済の最大の優位性だ。

ウーツェル氏は、「素晴らしい生活への人々の憧れを満たすために、中国経済は消費主導型へ転換する。このことが経済成長のカギになり、力強い駆動力になる」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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