各国で悪評絶えない中国人観光客、中国政府上層部も困惑―米メディア

Record China    2013年6月4日(火) 6時25分

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1日、中国政府は新興大国として「教養」を基軸とした新たなイメージをつくろうとしているが、中国人観光客が海外で起こす数々の事件に政府上層部も困惑している。写真は海南省三亜市の植物に観光客らが刻んだ文字。

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2013年6月1日、米NBC放送はこのほど、「中国人観光客の存在が各国で問題や怒りの対象になっている」と伝えた。中国版ツイッターとも呼ばれるミニブログサービス「微博(ウェイボー)」で海外へ出かけた中国人観光客の行為が次々と明らかにされ、嫌悪や怒り、反省などをともなった議論の対象となっている。

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先日、中国の15歳の少年がエジプトのルクソール神殿の壁に落書きをしたことが伝えられ、批判が集中。政府の記者会見でもこの問題が取り上げられるほどの注目ぶりだった。中国外交部の洪磊(ホン・レイ)報道官は「近年ますます多くの中国人観光客が海外へ旅行に出かけるようになっているが、他国との友好関係を促進するとともに、現地の法律や法規を守り、節度ある行動をとることを期待する」と話している。

ルクソール神殿の落書き事件だけでなく、中国本土から来た女性が台湾の高雄空港でトイレに近い場所にいたにもかかわらず、子どもにトイレではなく空港の床で大便をさせるという事件も起きている。経済成長にともなって、中国政府は新興大国として教養ある新たなイメージをつくろうとしているが、中国人観光客による数々の事件に政府上層部も困惑している。

中国の汪洋(ワン・ヤン)副首相は今月初、「中国人観光客が国のイメージを貶めている」と指摘し、政府はウェブ上で良い観光客になるためのガイドラインを新たに発表し、適切な服装をすることや、列にきちんと並ぶ、むやみに大きな声で話さないなどと提言されている。

中国社会科学院の専門家は「客観的に見て、中国の観光客の素養は低い。海外旅行は新たなぜいたくであり、海外旅行の経験が少なく、外国のルールにも明るくない」と話している。浙江大学の専門家は「中国人にとって海外旅行は発展段階にあり、旅行をする中で現地の文化を吸収していくことで問題となっている行動から抜け出すことができるようになる」と指摘している。(翻訳・編集/岡田)

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