「中国社会は病んでいる」、救急車給油拒否事件の背景とは―韓国メディア

Record China    2013年6月4日(火) 13時5分

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2日、ガソリンスタンドの従業員が退勤時間を理由に救急車への給油を拒否し、搬送中の患者が死亡する事件が発生した中国について、韓国メディアは「病んでいる」と指摘した。写真は黒竜江省ハルビン市の路上で起きたケンカ。

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2013年6月2日、韓国メディアのニューシスは「命に対しても冷淡な中国社会の病」と題した記事を掲載した。3日付で環球時報が伝えた。

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最近、湖北省でガソリンスタンドの従業員が退勤時間を理由に救急車への給油を拒否し、搬送途中の患者が死亡する事件が発生した。「何があっても自分には関係ない」という風潮は中国社会の病になっている。白昼の路上で誰かが殴られて死亡しても、周囲の人間は何もせずにただ見ているか、あるいは見ないふりをする。誰も手を差し伸べないために、救える命が救われずに消えていくのだ。

中国人がよく口にする「少管閑事(余計なことに関わるな)」がこの病の根源にある。中国の親たちは「他人ごとに関わるな」と子供に言い聞かせる。こうした考えは中国の民衆が長い歴史のなかで培ってきた一種の処世術といえよう。

中国人の他人に対する冷淡さは、中国の「壁文化」と無関係ではない。中国の伝統的な住居「四合院」は分厚い壁で周囲を囲んでおり、外から中が見えない造りになっている。現存する「四合院」は少ないが、中国人の心にはいまだに他人に対する不信感が渦巻いている。2008年の北京五輪以前、中国のタクシーの運転席は強盗防止のために太い鉄柵で仕切られていた。それはつまり、中国社会に信頼と助け合いの精神が欠如していることを表している。

中国の歴史のなかで自分を守るために形成されてきた人々の意識が、現在の中国社会の病の根源になっている。それが湖北省で1人の尊い命を奪ったのだ。(翻訳・編集/本郷)

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