恐怖に生きる中国人がいる限り、その“偉大な復興”はない―米紙

Record China    2013年6月5日(水) 18時10分

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3日、米中首脳会談を前にして、米紙ワシントン・ポストは「人々が恐怖とともに生きるならば中国は偉大な存在にはなり得ず、法による統治を築かなければ“民族の復興”は単なるスローガンにしかならない」と断じた。

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2013年6月3日、米紙ワシントン・ポストは6日に控えた米中首脳会談を前に、コラムを掲載。中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席に対して、「盲目の人権保護活動家・陳光誠(チェン・グアンチョン)さんのように、もし人々が恐怖とともに生きているならば、中国が偉大な復興を遂げることは難しい」と断じた。

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同紙のフレッド・ハイアット論説委員は、「米中首脳会談時、オバマ大統領から習国家主席に対して伝えるべき発言」として、以上のことをつづった。習主席は、第12期中国全国人民代表大会第1回会議(日本の国会に相当)の閉会式で「中華民族の偉大な復興という“中国夢”を実現するため、奮闘しなければならない」と語ったが、その“復興”が何を意味するのか、海外ではさまざまに推測されていると指摘する。

司法を独立させれば汚職を軽減させ、国際規範を尊重するようになれば、中国は海外諸国からの友好を得ることができるはずだが、ハイアット論説委員は「習国家主席は、憲政主義に対する関心はあまり高くないようだ」と分析した。さらに、「法による統治を尊重することが米中関係にとっても有利に働くことを、オバマ大統領は首脳会談で言及すべきだ」としている。法治の重要性については、中国国内の一部専門家も指摘するところだ。彼らは、「習主席のうたう“復興”は法治の基礎の上にあるべきで、憲法は一党独裁体制以上に重視されるべきだ」と訴えている。

また、陳光誠さんや、獄中にある民主化活動家の王炳章(ワン・ビンジャン)さん、劉暁波(リウ・シアオボー)さんなどを筆頭に、中国の人々が恐怖とともに生き続ける限り、中国は偉大な存在にはなり得ず、法による統治を築かなければ“民族の復興”は単なるスローガンにしかならないと、ハイアット論説委員は指摘している。(翻訳・編集/岡田)

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