中国による海外港湾の拡大、海上貿易ルートの利用狙う―英メディア

Record China    2013年6月10日(月) 18時47分

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8日、英紙エコノミストは記事「中国の外国港湾=新たな主人と指揮官」を掲載した。インド南端に近いスリランカ・コロンボに中国は今、港を建設している。写真は上海市、外高橋港の埠頭。

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2013年6月8日、英紙エコノミストは記事「中国の外国港湾=新たな主人と指揮官」を掲載した。8日、環球時報が伝えた。

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中国の海外港湾帝国は拡大を続けている。ただしその主要な目的は侵略ではなくて貿易である。スリランカの港湾都市コロンボ。高層ビルから見ると、中国が作っている新たな港湾を一望できる。

インド南端からわずか200マイルのコロンボに建設されている港湾は今年7月から運用が開始され、来年には竣工する見通しだ。その規模はきわめて巨大で、コロンボは積み卸し量で一躍世界トップ20入りする計画となっている。

この動きに警戒を強めているのがインドのタカ派だ。この港湾はインドを包囲する、中国の「真珠の首飾り」計画の一環だとみている。もっともこうした考えが信じるに値するものかは難しい問題だ。たとえ中国がこの港を海軍基地にしようとしたとしても、本国から遠く離れた基地をコントロールするのは難しい。

あるいは中国の主要な動機は商業的なものかもしれない。世界最大の輸出国にして世界第二の輸入国である中国にとって、航行の利益を確保することはきわめて重要だからだ。

もっともコロンボのような港湾建設にはリスクもある。世界経済の低迷に伴い海運需要は低下している。あるいはより小規模な港のほうが競争力が高いということも考えられる。また他国の港湾との競争となった場合、中国政府との兼ね合いは中国企業にとっては負担となるだろう。

中国の動きについて楽観的な見方もある。投資が増えれば増えるほど、中国はその貿易パートナーと適切に付き合う必要性がある。精緻な計画に基づく発展ではなく、こうした投資の拡大こそ、コロンボの人々が望んでいるものだ。(翻訳・編集/KT)

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