トップ人材の流出が中国のソフト面、ハード面の環境を問い直す―仏華字紙

Record China    2013年6月15日(土) 14時40分

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8日、仏華字紙・欧州時報は記事「トップ人材の流出が中国のソフト面、ハード面の環境を問い直す」を掲載した。写真は2012年、貴陽市で開催された人材の招聘会。

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2013年6月8日、仏華字紙・欧州時報は記事「トップ人材の流出が中国のソフト面、ハード面の環境を問い直す」を掲載した。

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先日、中国共産党中央人材業務協調グループ弁公室の責任者は「流出したトップ人材の数で中国は世界一だ」と発言した。海外に学ぶため中国は多くの人材を留学させているが、その多くが帰国せずに海外での生活を選択する。かつて中国の発展を担った留学生たちは愛国心から海外での生活を捨て帰国したが、愛国心だけに頼れる時代ではない。

優秀な人材を引き留めるには中国はハード面、ソフト面ともに不足している。米国を例に挙げれば、その研究環境は世界一。研究経費、給料ともに他国を大きく上回っている。中国もこの差を埋めるため、2020年までに研究開発費をGDP比2.5%までに引き上げる目標を掲げている。

しかしソフト面での課題はお金だけでは解決できない。米国では成果を上げた人は出世できるが、儒教文化のある当方では年功序列やコネなどの慣習があり、留学帰りの人材が弾き出されることまである。さらに仕事に専念できない環境も問題だ。ある留学帰りの大学教員は帰国してから5年近く、仕事の大部分は書類書きだったと嘆いている。

こうしたハード面、ソフト面の条件を整えて初めて、留学したトップ人材に中国への“帰属感”が生まれるであろう。(翻訳・編集/KT)

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