自然保護区に深刻な汚染被害、大量の生活排水が垂れ流し―貴州省

Record China    2013年6月14日(金) 8時10分

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11日、貴州省の「草海」は中国の3大高原湖に数えられるが、近年汚染が深刻となっており、貴州省や雲南省の高原に住む住民の間に健康被害への懸念が生じている。

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2013年6月11日、経済信息聯播によると、貴州省の「草海」は中国の3大高原湖に数えられるが、近年汚染が深刻となっており、貴州省や雲南省の高原に住む住民の間に健康被害への懸念が生じている。

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貴州省威寧イ族回族ミャオ族自治県の草海は国家級自然保護区に指定されており、海抜2170メートル、水域面積は25平方キロメートルに及ぶ。上流の水質はすでに最も深刻な「劣5類」に分類され、汚染が最もひどい場所はさらに悪い「劣6類」とされるほどで、汚染される前には現地の農民は草海の水をそのまま炊事や洗濯に使っていたが、現在は触れると皮膚が腫れ、かゆくなることもあるため、地下から水をくみ上げなければ生活できない状態になっているという。

自治県政府が置かれている都市部は常住人口が10万人を超えており、その生活排水が草海にそのまま垂れ流しとなっている。また、草海を観光に訪れる人も年々増加しているが、十分な管理がされておらず、ゴミが散乱している状態になっていることが汚染の原因となっている。牛や羊の糞便も草海に流されているほか、現地に住む農民のトイレも湿原に設けられていることから周辺には悪臭が漂っている。

汚染を解消し、十分な管理と取り締まりを行うには莫大な額の費用が必要だが、貴州草海管理局の責任者は「威寧イ族回族ミャオ族自治県は国家級貧困県でもあり、巨額の資金など到底用意できない」と話している。(翻訳・編集/岡田)

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