2013年6月23日、中国青年報（電子版）によると、20日朝、男性が浙江省寧波市の港にある会社から車で出発したところ車道本線がトラックで渋滞していたため、路肩を走行して合流しようとしたところ、交通警察のパトカーに捕まってしまった。

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警察官は男性の乗った車を制止すると運転免許証を提示させ、さらに身分証を見せるように要求。通行帯区分違反により罰金100元（約1600円）を科せられることとなった。男性は「とても厳しい態度だった」と振り返った。

その後、警察官はパトカーに乗って走り去ったが、男性はパトカーが速度をかなり出しており、しかも警察官はシートベルトを締める素振りすら見せなかったことに気づいた。乗り合わせた同僚にそのことを告げたが信じられないと言うので、パトカーを追いかけることにした。1kmほど追いかけパトカーに追いつき確認すると、警察官はやはりシートベルトを締めていなかった。

男性たちは警察官がシートベルトを締めないままパトカーを走行させている様子を携帯電話で動画に撮影し、その場でネットに公開した上で、警察に苦情を申し立てた。すると、午後になって寧波市公安局交通警察局から「シートベルトを締めていなかった警察官を処罰した」との連絡があり、さらにその後処罰した証明として当該警察官に対する罰金の通知書を指導員が会社へ届けに来たという。

男性の撮影した動画と併せて警察官が処罰されたこの一件はネット上で瞬く間に拡散。国営テレビ・中国中央電視台の番組でも紹介されるほどとなった。男性はネット上で「すごい違反者」と呼ばれ、多くのネットユーザーから賞賛されている。（翻訳・編集/岡田）