藻の異常発生で黄海が緑に、深刻さ増す中国の環境汚染―海外メディア

Record China    2013年7月9日(火) 6時30分

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6日、「スジアオノリ」という藻が中国沿岸部において史上最大規模で発生。海外メディアはその原因について、「中国の深刻な環境汚染によるもの」と指摘している。

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2013年7月6日、中国沿岸部で確認されている史上最大規模の藻「スジアオノリ」の異常発生について、海外メディアは「中国の深刻な環境汚染が原因」と指摘した。中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。

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4日付の英紙ガーディアン(電子版)は、山東省青島市で7335トンのスジアオノリを除去し、累計で4万3244トンを処分したと報じた。こうした状況は過去6年間連続して夏の時期に発生しているが、今年藻で覆われた面積は2万8900平方キロメートルと、2008年に記録した過去最大の面積の約2倍に達した。スジアオノリが人間に直接害を与えることはないが、大量発生して海面を覆うと水中の酸素濃度が低下し、バクテリアの異常発生で海洋生態系に悪影響を及ぼす恐れがあるという。ケンブリッジ大学のブレンダ・パーカー研究員は、藻の異常発生は農業廃水や工業廃水に含まれる大量の硝酸塩やリン酸塩が原因だと指摘する。

4日付の豪紙シドニー・モーニング・ヘラルドは「異常発生した藻が海を埋め尽くし、黄海が緑に変わった」と報道。波間を埋めつくした緑の藻のなかで泳ぐ海水浴客と、砂浜の藻を除去するブルドーザーの写真を掲載した。中国国家海洋局のウェブサイトによると、スジアオノリは約1週間前に出現。瞬く間に海全体に広がった。最近のスジアオノリの異常発生は生態系の劇的変化によるもので、こうした変化は自然現象ではありえないという。(翻訳・編集/本郷)

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