「ご祝儀貧乏」は世界共通の悩み―中国メディア

Record China    2013年7月10日(水) 23時0分

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9日、知らず知らずのうちに相手にダメージを与えてしまう爆弾がこの世にはある。それは「紅色爆弾」こと、結婚式の招待状だ。資料写真。

2013年7月9日、知らず知らずのうちに相手にダメージを与えてしまう爆弾がこの世にはある。それは「紅色爆弾」こと、結婚式の招待状だ。経済水準・生活費の上昇に伴い、結婚のご祝儀の金額もうなぎのぼりとなり、避けられない厄介事になっている。人民日報海外版が伝えた。

米ハフィントン・ポストによると、米国人女性のターニャさんはボーイフレンドと友人の結婚式に出席し、2人で計100ドル(約1万円)を包んだ。この友人は数日後、SNSのプライベートメッセージで、彼女のご祝儀が少なすぎたと恨み事を言った。ターニャさんにも事情があった。彼女は就職したばかりで、巨額の奨学金を返済しなければならず、100ドルが限界だったのだ。

このようにお金を出したのに相手の気持ちを損ねてしまう出来事は、世界各国の人々を悩ませている。韓国では毎年の春・秋は「結婚式」のピークだ。韓国メディアの4月の報道によると、韓国人の結婚式のご祝儀は平均6万ウォン(約5300円)で、仲の良い友人の場合は10万ウォン(約8900円)に跳ね上がるという。7割弱の韓国人は、結婚式のご祝儀を負担と感じている。

結婚式のご祝儀について、英国人が重視するのは「金」ではなく「メンツ」だ。統計データによると、英国人が結婚式に出席する際の出費は440ポンド(約6万6000円)で、1週間分の給料に相当する。この出費の4分の3は礼服に用いられ、新婚夫婦に贈るご祝儀は100ポンド余りだ。しかし1人当たり年間5回の結婚式に出席すると仮定した場合、1カ月以上の給与が失われることになる。

不況を鑑み、英国の一部の若者はシンプルな「カンパ」の手段を考え出した。英国の若者のマイコスさんは、「友人が口座を開設し、招待客の全員が自主的にご祝儀を振り込み、新婚夫婦のハネムーンの基金とする」と語った。

真面目で実務的なドイツ人は、ご祝儀を実物にすることを好む。新婚夫婦は結婚式の数カ月前に、自分の好きなデパートで結婚式に必要な用品を選択し、価格入りのリストを友人に送り参考にさせる。

同じく結婚式を重視するパキスタンのビジネスマンは、結婚のご祝儀を贈る習慣について、「一部の社会的な期待と圧力によるものだ。私もご祝儀のせいで、家計が苦しくなったという情報を耳にすることがある」と述べた。

どこの国でも、勝手に送られてくる「紅色爆弾」が、人々を感情的・経済的な葛藤に陥れることが分かる。ご祝儀は本来、友人間の意思疎通、お祝いの気持ちを伝える手段であるが、金額が多ければ嫌われないという現状は、本来の感情的な意義を失わせている。形式や金額ばかりにこだわらず、自分の家計に見合った金額を真心と共に包むことで、快くご祝儀を贈れるようになるだろう。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/武藤)

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