2013年7月10日、新華網によると、日本時間7日未明に起きたアシアナ機事故で、2人が死亡、130人以上が負傷して病院にばれた。この事故は、ボーイング777型機がソウルを飛び立ち、サンフランシスコ国際空港に着陸する際に起こった。以下は、アシアナ航空の安全記録、ボーイング777型機に関する記録、近年世界で起こった重大な航空機墜落・炎上事故に関する記録をまとめたもの。

■アシアナ航空

今回の事故以前に、アシアナ航空は2011年7月28日、墜落事故を起こしている。ボーイング747型貨物専用機が韓国済州島近くの海中に墜落、操縦士2人が死亡した。

アシアナ航空が過去に起こした事故のうち最も深刻だったのは、1993年7月26日の事故だ。金浦空港を出発したボーイング737型機が木浦空港着陸寸前に墜落。機体は大破し、68人が死亡した。

■ボーイング777

ボーイング777型機は長距離用航空機で、1990年代初めに就航した。深刻な墜落事故はこれまで起こったことがなかった。

■米国で起きた最も深刻な事故

航空安全財団（FSF）によると、米国の航空機事故で最も深刻だったのは、1979年5月25日の事故だった。この日、シカゴ発ロサンゼルス行きアメリカン航空191便（DC-100型機）が離陸した直後に墜落した。乗客・乗員271人は全員死亡、地上にいた2人も死亡した。

過去20年のうち、米国で最も被害が大きかった航空機事故は、2001年11月12日に起こったもの。ニューヨーク州のジョン・F・ケネディ国際空港からドミニカ共和国に向かう予定のアメリカン航空587便（エアバスA300型機）が離陸後まもなくして墜落、乗客・乗員260人全員と地上にいた5人が死亡した。

過去10年のうち、米国で発生した最も深刻な商用旅客機事故は、2009年2月12日の墜落事故。コンチネンタル航空3407便（DHC-8-400型機）がニューヨーク州バッファロー・ナイアガラ国際空港に着陸しようとしたところ墜落、乗客乗員49人と地上にいた人1人が死亡した。

米国でここ数年内に起きた航空機事故で、もっともドラマティックだった事故は、いわゆる「ハドソン川の奇跡」だ。2009年1月15日、ニューヨーク州のラガーディア空港を離陸したUSエアウェイズ1549便は、エンジンにガチョウの群れを巻き込んだ。エンジンにダメージを受けた同機の機長は、機転を利かし、ハドソン川に緊急着陸した。乗客乗員全員が、機体が水没する前に無事救出された。

■過去5年間に世界で発生した主要航空機事故

FSFの統計データによると、過去5年間に世界で発生した主要航空機事故は次の通り。

2012年6月3日：ダナ・エア992便（MD-83型機）がナイジェリアで墜落、163人が死亡

2010年7月28日：エア・ブルー202便（エア・バスA321型機）がパキスタンで墜落、152人が死亡

2010年5月22日：エア・インディア・エキスプレス812便（ボーイング737型機）がインドで墜落、158人が死亡

2009年7月15日：カスピアン航空 7908便（ツボレフ154 型機）がイランで墜落、168人が死亡

2009年6月30日：イエメニア626便（エア・バスA310型機）がコモロで墜落、152人が死亡

2009年6月1日：エールフランス447便（エア・バスA330型機）が大西洋上で墜落、228人が死亡

2008年8月20日：スパンエア5022便（MD-82型機）がスペインで墜落、154人が死亡（提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/武藤）