中国籍カメラマンを軍施設に同行の映画監督、「違法と知らなかった」―台湾

Record China    2013年7月18日(木) 1時21分

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16日、中国籍のカメラマンを軍施設に同行していたことがわかった映画監督ニウ・チェンザー氏が、取り調べのため台湾・高雄地検に出頭。「違法とは知らなかった」と騒動の状況について語った。

2013年7月16日、中国籍のカメラマンを軍施設に同行していたことがわかった映画監督ニウ・チェンザー(鈕承澤)氏が、取り調べのため台湾・高雄地検に出頭。「違法とは知らなかった」と騒動の状況について語った。中央社が伝えた。

ニウ監督は先月1日、来月中旬にも撮影開始予定の映画「軍中楽園」のロケ地選定のため、スタッフら総勢23人で台湾・左営にある海軍基地を訪問した。同行者の中には中国籍の著名カメラマン曹郁(ツァオ・ユー)氏が含まれていたが、彼の名前や国籍を偽って潜り込ませていたことが後日、明らかになった。台湾の軍事施設では、中国籍の人物の立ち入りは厳禁。今回のニウ監督の行動は「要塞侵入罪」に該当する。

16日、ニウ監督は取り調べを受けるため映画スタッフや軍関係者ら計11人と高雄地検に出頭。検察官に対しては、「中国籍の人物の立ち入り禁止を知らなかった」と語っている。また、検察前に待機していた取材メディアに対しても、「違法とは知らなかった」と繰り返し語った。

台湾の人気俳優イーサン・ルアン阮經天)主演で、軍の全面協力を得て制作が進められていた「軍中楽園」。撮影準備としてすでに巨額の資金が投入されているが、クランクインに漕ぎ着けるかどうかは現在のところ不明だ。これに関しては、ニウ監督自身もコメントを避けている。また、毎年夏に行われる台北映画祭が今年も開催中で、ニウ監督はこれにプレゼンターとして例年通り参加予定だったが、急きょ、今年は辞退することを発表している。(翻訳・編集/Mathilda

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