Record China 2019年9月11日(水) 17時30分
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中国の無印良品が10日に中国版ツイッター・微博(ウェイボー)での投稿に使用した「フランス租界」という言葉が、中国で議論の的となった。写真は上海の街並み。
中国の無印良品が10日に中国版ツイッター・微博(ウェイボー)での投稿に使用した「フランス租界」という言葉が、中国で議論の的となった。11日、中国メディア・人民日報が伝えた。
記事によると、同投稿は無印良品が主催する上海でのマラソンイベントを宣伝したもので、投稿では当日のコースについて、「無印良品の店舗からスタートし、フランス租界のプラタナス並木をジョギングする」などと説明された。
すると、一部のネットユーザーから「“租界”はかつての侵略者がもたらしたもの。いい言葉ではない」「(中国人にとっては)屈辱の歴史だ」などと批判するコメントが寄せられたという。その一方で、「租界だったことは歴史的にみて間違いないじゃないか」「上海人だって、観光客に対してここはかつて租界だったと紹介することはある」「それほど敏感になる必要はない」といった意見も出たという。なお、批判を受けて同投稿はすでに削除されている。
記事は、「今日において、旧租界地区は西洋風の雰囲気を感じられる場所だ」としつつも、「かつてフランス租界が繁栄した背景には、欧米列強の対中進出や貿易を支援した中国人商人による買弁的な行為(自国の利益を損なうような行為)がある」と指摘。「われわれは無印良品に言っておかなくてはならない。現在の中国には、フランス租界といった、国を売るような場所はすでに存在しないということを」と強調した。(翻訳・編集/岩谷)
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