【イラストで知ろう!イマドキ中国】 何でも入っている「月餅」

人民網日本語版    2019年9月11日(水) 19時10分

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月餅と聞いて、日本人がすぐに想像できるのは中華街で売っているナツメやナッツ、黒ゴマなどの甘い餡の詰まった食べ物だろう。ところが中国では毎年実に様々な食材を餡にした月餅が登場する。さて今年は一体何が飛び出すのか?

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月餅と聞いて、日本人がすぐに想像できるのは中華街で売っているナツメやナッツ、黒ゴマなどの甘い餡の詰まった食べ物だろう。ところが中国では毎年実に様々な食材を餡にした月餅が登場する。さて今年は一体何が飛び出すのか?今回は中秋節(旧暦8月15日、今年は9月13日)の伝統的な食べ物・月餅について紹介していこう。人民網が伝えた。

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甘いとは限らない月餅

中国で売られている月餅を見て、まず衝撃を受けたのが、「しょっぱい餡」の月餅もたくさんあるということだ。そして一口に月餅と言っても、見ただけでは「これも月餅なの?」と言いたくなってしまうほど、餡だけでなく、皮も作り方も見た目も地方によって実に様々だ。ネットショッピングが中国大陸をカバーし、今ではそんな地方の特色たっぷりな月餅も味わうことができるようになってきている。

伝統食品に「流行の味」を

日本でも流行の食材や味などが登場すると、ありとあらゆる料理やお菓子などにそれらが使われるということはあるが、中国では元宵節(旧暦1月15日、今年は2月19日)で食べられる湯圓(もち米粉で餡を包み茹でた団子)と中秋節の月餅にその傾向が顕著にみられる。また最近では清明節(先祖を祭る中国の伝統的な祭日、今年は4月5日)に食べられる青団(もち菓子)や端午節(端午の節句、今年は6月7日)のちまきもこれに仲間入りしており、近年食材として人気の高いドリアンやザリガニももれなくこうした伝統食品の餡として使われている。

今年のトレンド目指し、登場した新テイストとは?

中国では毎年トレンドとなる餡があり、以前は大手メーカーがそうしたトレンドを打ち出していたが、近年はネットショッピングサイトを通じて、地方の老舗メーカーやレストランが「奇抜な月餅」を打ち出し、それがトレンドとなることが多くなってきている。今年はこれまで塩漬け豚肉&筍味やチーズ&エビ味で話題となった老舗メーカーが「ローストダック月餅」を打ち出している。ネギと一緒にいただくローストダックの味わいを再現するため、油でこんがり揚げたネギと絶妙なバランスで混ぜ合わせているという。さてそのお味はいかに?

ドキュメンタリー番組「舌で味わう中国」を見てもわかるように、広大な中国には実に様々な食べ物がある。個人的には伝統的なナツメ餡とナッツ餡が一番だと思うが、こうした奇抜な月餅を度胸試しに食べてみるのも楽しいかも知れない。(文・イラスト・玄番登史江、袁蒙)

イラストで知ろう!イマドキ中国

人民網ではもっと身近なスタイルで今どきの中国を読者の皆さんに知ってもらうため、「つるにはまるまるむし爺さん」と「へのへのもへ郎」、「へめへめくつ美」の3人が流行語やカルチャー、時事問題など幅広いジャンルにおける「イマドキ」を紹介。中国ってこんな国なんだ!と興味を抱き、理解を深めるきっかけにしてみてください。

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