Record China 2019年10月3日(木) 14時30分
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2日、中国メディアの環球時報は、米紙ニューヨーク・タイムズが中国の閲兵式の様子を伝えた記事の標題に誤りがあったことを指摘し、「またしても不注意なメディアが現れた」とやゆした。写真は国慶節の天安門広場。
中国メディアの環球時報は2日、米紙ニューヨーク・タイムズが中国の閲兵式の様子を伝えた記事の標題に誤りがあったことを指摘し、「またしても不注意なメディアが現れた」とやゆした。
中国で国慶節恒例の軍事パレード「閲兵式」が行われた10月1日、ニューヨーク・タイムズのウェブサイトには「戦車にミサイル、でもハトは無し。(原文:Tanks, Missiles and No Pigeons)中国が建国70周年を祝う」と題した記事が掲載された。
同記事では、閑散とした天安門広場の様子を撮影した写真が添えられ、「習近平(シー・ジンピン)国家主席にとって、国慶節はチャンスであり、また重要な瞬間でもあった。とりわけ米国との貿易戦争などにおける緊張がますます高まっている時期に、同氏は共産党の功績に浸る機会を与えられた」「北京の街は、閲兵式の準備を通して、国家と党、そして習主席をたたえる舞台へと形を変えた」などとつづられた。
しかし、環球時報は、「これは明らかに、われわれの国慶節を“不気味”に感じさせようと演出している意図的な報道だ。だが、すぐに中国のネットユーザーの嘲笑を買うこととなった」と指摘。その理由として、「その日の天安門広場では実に7万羽以上のハトが放たれたからだ」と説明した。
今回の閲兵式では、建国70周年という節目に合わせて、北京市伝書鳩協会が市内の一般家庭から手配した約7万羽のハトが空に放たれ、さらにハトの提供者には1羽ごとに脚環と証明書が贈られたことが、中国のネット上で大きな話題を呼んでいた。
記事は一方で、「式典の安全確保のため、国慶節当日に鳥類や風船などを飛ばさないよう当局が9月中旬に一般市民に向けた通告を出していたことがニューヨーク・タイムズの記事の『ハトは無し』との記述につながったのだろう」と推測。しかし、「彼らの偏った報道はわれわれに嫌悪感こそ抱かせなかったものの、新たな笑いの種を提供する結果となった」と皮肉った。(翻訳・編集/岩谷)
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