思い込みの落とし穴!「脂肪分ゼロ」が「低カロリー」とは限らない―中国メディア

Record China    2013年8月2日(金) 22時54分

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30日、体型を気にする女性達がカロリーを気にせず飲めるよう、多くの乳製品メーカーは、乳酸菌飲料の「脂肪分ゼロ」を売り文句としている。資料写真。

2013年7月30日、体型を気にする女性達がカロリーを気にせず飲めるよう、多くの乳製品メーカーは、乳酸菌飲料の「脂肪分ゼロ」を売り文句としている。だが、栄養学専門家は、「乳酸菌飲料に脂肪が含まれていなくても、炭水化物や糖分が含まれているため、摂取過多はやはり肥満を招き、健康を害する」と警告している。成都晩報が報じた。

○スーパーマーケットでの調査:最も頻繁に購入する層はもちろん「太りたくない女性」

「乳酸菌飲料は、決して皆が想像するほど身体に良い食品ではない」という事実が発覚すると、乳酸菌飲料を飲んで太るなどあり得ないと信じ込んでいたネットユーザーはパニックに陥り、「今まで大量に飲んできた。どうしよう!」と書き込んだ。あるネットユーザーは、栄養成分について真剣に調べ、乳酸菌飲料のカロリーがコーラを上回ることを発見した。一方、この事実に対し「体重を増やしたい」と思っているネットユーザーからは、「太る秘密兵器を見つけた!これをひたすら飲めば、もう誰も私のことを電信柱とは言わないだろう」と喜びの声が上がった。

成都晩報記者がいくつかのスーパーマーケットを取材したところ、各種乳酸菌飲料は、売り場のかなり目立つ場所に置かれており、ほぼ全ブランドの商品に「脂肪分なし」の表示があった。売値は普通のヨーグルトより2.3倍高く、1本7元(約112円)前後。

これらの乳酸菌飲料は、すこぶる売れ行きが良いと言う。スーパーマーケットの販促担当店員は、「ダイエットに適しており、飲んでも太る心配がないと一般に言われているので、購入する人のほとんどは若い女性」と語った。

○「脂肪分ゼロ」乳酸菌飲料1本のカロリー=ご飯1杯、つまり角砂糖10個

某ブランドの乳酸菌飲料には、100mlあたり15.4グラムの炭水化物が含まれており、1本(340ml)で52.36グラムの炭水化物、約213キロカロリーが含まれる。

一方、ご飯100gあたりの炭水化物含有量は37g(約148キロカロリー)で、角砂糖100gあたりの炭水化物含有量は100g(約400キロカロリー)だ。

よって、この乳酸菌飲料1本に含まれる炭水化物は、ご飯140g(お茶碗1杯)、あるいは角砂糖50g(1個5gとして10個分)に相当する。(注:炭水化物1gは4キロカロリー)

○専門家の提言:食品購入の際には『原材料名』と『栄養成分』をチェック

成都健康専門家チームの栄養学専門家は、「各メーカーは『脂肪分ゼロ』『100%天然』『ノンオイル加工』を売り物にしているが、それをそのまま鵜呑みにしてはならない。食品構成や栄養成分を本当に知りたい場合は、製品のパッケージに記載されている『原材料名』と『栄養成分』をつぶさにチェックする必要がある」と市民に注意を促している。

規定によると、「原材料名」は、食品に含まれるあらゆる原料について、割合が高い順に記載しなければならない。つまり、前の方に記載されている原料ほど、含まれている割合が高い。「栄養成分」は、食品に含まれる各種栄養成分の含有量数値と栄養素等摂取目安量(NRV)に対する%を表示したもので、当該食品100ml/gを摂取すれば、必要摂取量のうち何%摂取できたかを知ることができる。例えば、100ml入り飲料にたんぱく質1gが含まれており、栄養参考値が2%だとすれば、人体が1日に必要とするたんぱく質の2%を摂取したことになる。(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/武藤)

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