2013年7月31日、新京報によると、北京市観光委員会や新京報社などは26日午後、国外観光局および航空会社駐北京支社の幹部らによる交流会を開催。参加者らは北京市が、いかに国際観光を発展させるかという問題をめぐって議論を行った。

交流会では、海外の観光局や航空会社の駐北京支社の幹部らが、各国の観光資源や観光ルート、観光サービスにおける経験などを重点的に紹介したほか、北京市の観光発展をめぐり、意見や提案を次々に提出した。参加者の多くが「北京は、世界でもトップクラスの観光資源を有しており、世界で最も集客力がある観光都市」との見方を示し、「入国手続きの面で、外国人観光客の便宜をさらに図ることを望む」という声が多かった。

スペイン大使館の観光新聞所の朱芳芳（ジュウ・ファンファン）経理は、「『あなたの知らない北京』をテーマにし、外国人観光客に、北京には故宮博物館や万里の長城、頤和園などの人気観光スポット以外にも、おもしろい場所がたくさんあることを知ってもらうべき」と提案。「それらの場所に北京の魅力が詰まっている」とした。

一方、同市観光委員会環境・公共サービス所の王清（ワン・チン）所長は、「当委員会は、国内外の各航空会社との提携を非常に重視しており、さらに多くの航空会社との提携合意に向けて詳細を詰めている。航空会社がさらに多くの観光客を北京に呼び込むことを期待している」と語った。

◆中国人観光客を誘致するための各国の対策

中国人の海外旅行市場をめぐっては、各国がこぞって争奪戦を繰り広げており、各国の観光局も、中国人観光客の滞在期間を伸ばすために各種対策を講じている。

●韓国

翻訳機能付きの携帯観光アプリを開発。同アプリを使えば、中国人観光客は自分で地下鉄の乗り方を調べたり、スケジュールを立てることができる。また、イベントや医療、美容、ビジネスを一体にした、総合的な観光商品も開発した。また、中国の旅行社は今年、豪華船で韓国を訪問する商品を打ち出し、人気を博している。

●日本

ネット上を含めて、「若い女性向けの市場」に目を付け、地下鉄にさわやかな広告を出したり、「微博（ウェイボー）」の公式アカウントを立ち上げ、中国人のフォロワーとの交流を強化したり、ちょっとしたプレゼントを準備したりするなどして推進活動を行っている。

●シンガポール

中国人が最も重視する「家庭」に目を付け、「家族への思い」、「友情」、「愛情」をテーマにした豊富で特色ある観光プランを打ち出し、中国人観光客のさまざまなニーズに的確に応えられるようにしている。また、同国の観光局は、ショートフィルムを制作し、シンガポールの宣伝を行っている。

●ニュージーランド

同国の観光イメージ大使を務める中国の人気タレント姚晨（ヤオ・チェン）さんが昨年、同国のクイーンズタウンで結婚式を挙げると、中国では、同国で結婚式をあげたり、ハネムーンに行ったりするのがブームとなった。同国は、中国の海外旅行市場のダークホース的存在となった。（提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/武藤）