中国の空港の強引な「定刻離陸」、安全論議を巻き起こす―印メディア

Record China    2013年8月3日(土) 21時24分

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1日、中国の主要空港8カ所で離陸の遅延を減らすため、目的地の着陸の目途が立たなくても定刻通り離陸することになり、安全論議を巻き起こしている。資料写真。

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2013年8月1日、インドメディア「インディアン・ディフェンス」によると、中国の主要空港8カ所で離陸の遅延を減らすため、目的地の着陸の目途が立たなくても定刻通り離陸することになり、安全論議を巻き起こしている。2日付で環球時報が伝えた。

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中国の空港は世界的にも遅延が深刻であるという状況を受け、中国民用航空局はこのほど、北京、上海虹橋、上海浦東、広州、深セン、成都、西安、昆明の8空港でこの措置を取り始めたが、飛行機は着陸命令が出るまで、空港の上空で数時間も旋回して待つことになる可能性が出てくる。中国民航大学空管学院の楊新●(ヤン・シンション、●はさんずいに星)院長は「地上で待つ方が空中で待つよりはるかに安全であり、この措置は無茶苦茶だ」と語った。

楊院長によると、この措置により定刻離陸率は上がるが、航空会社は空中で数時間も旋回することを想定して燃料費がかさみ、想定外の飛行時間が乗務員に与えるプレッシャーも増大する。「定刻に離陸すれば、乗客の怒りを減らせるかもしれないが、空中旋回によりパニックを引き起こす可能性がある。こんなことは乗客は望んでいない」と指摘した。

香港の航空専門家は、着陸前に空中旋回をすることは多くの大型国際空港の慣例となっているが、中国の航空管制は世界一というわけではなく、航空管制に極めて大きな圧力がかかると指摘。軍による干渉とも協調していかなければならないため、安全な航行に懸念を示した。(翻訳・編集/中原)

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