Record China 2019年10月16日(水) 23時40分
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中国メディアの第一財経は9日、日本がアニメやニシキゴイなどで中国人観光客との距離を縮めようとしていると報じた。写真は鎌倉。江ノ島電鉄・鎌倉高校前駅付近はアニメ「スラムダンク」の聖地として知られる。
訪日中国人観光客の興味が「買い物」から「体験」に移ったと言われる中、中国メディアの第一財経は9日、日本の受け入れ側が中国人に人気のアニメやニシキゴイなどで中国人観光客との距離を縮めようとしていると報じた。
中国のオンライン旅行大手・携程(シートリップ)によると、今年の国慶節連休のフリープラン旅行で「最大の勝者」となったのは日本だった。記事は、日本で旅行会社を経営する中国人男性が「多くの中国人観光客がフリープランという形で日本を体験するようになったこと」を「最も印象深い」としていることを説明。リピーター客の増加や、若者らの間で「免税店にいる時間を減らして景色やグルメを楽しもう」という考えが広まっていることに触れた上で、日本側の動きを紹介した。
記事は、東京都東村山市が中国でも根強い人気のアニメ映画「となりのトトロ」で中国の若者を引き寄せていると述べ、「宮崎駿監督が手掛けた『トトロ』のインスピレーションは埼玉県所沢市から東村山市に続く狭山丘陵から来ているそうだ」と説明。記事によると、東村山市は以前、中国のネットアイドルを地元に招き、生放送という形で「トトロ」に登場する実際の景色を中国人観光客に紹介したことがあるという。
記事はまた、「新潟県はニシキゴイによって中国人観光客との距離を縮めたいと考えている。同県はニシキゴイ発祥の地で養殖の主要地域」と紹介し、中国のニシキゴイブームを知った関係者から「ニシキゴイ文化に多くの力を注ぎたい。ニシキゴイが中国人観光客に幸運を運んでくれればと願っています」との声が聞かれたことを伝えた。
この他、新潟県の佐渡島にある佐渡トキ保護センターのデータとして「日本に生息する野生のトキ405羽は全て中国のトキの子孫」と説明し、同センターの責任者が「中国本土からの観光客はそれほど多くない。トキが、中国人観光客が日本を理解するための窓口の一つになってくれれば」とコメントしたと紹介した。(翻訳・編集/野谷)
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