人民網日本語版 2019年10月18日(金) 16時20分
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「中国海軍ありがとう!」14日、多くの日本のネットユーザーがSNSで中国海軍に感謝の気持ちを表した。
「中国海軍ありがとう!」
14日、多くの日本のネットユーザーがSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)で中国海軍に感謝の気持ちを表した。
彼らをこれほど感動させたのは、中国海軍の心温まる行動だった。ミサイル駆逐艦「太原」が「台風被災心より御見舞、早期復旧心より御祈念」という横断幕を掲げて、日本の人々に見舞いのメッセージを送ったのだ。
14日早朝、もともとは観艦式参加のために東京港の晴海埠頭に入港していた中国海軍の艦艇「太原」は、中国語と日本語の2カ国語で日本の被災者を見舞うメッセージが書かれた横断幕を艦艇に掲げた。
それより前、共同通信社の報道によると、河野太郎防衛相は13日、台風19号(ハギビス)が日本の広い範囲を襲ったことを受け、海上自衛隊は国際艦隊観艦式を中止したと発表していた。
今回の苛酷な自然災害に襲われた日本の人々にとって、中国海軍からの見舞いのメッセージはことのほか温かさに満ちたものに感じられたに違いない。
「ありがとう」は多く日本のネットユーザーが真っ先に示した反応であり、わざわざ中国語で感謝を伝える人すらいた。
さらには、「こうした見舞いのメッセージは政治や国境、言葉の壁を越えるもので、特に感動的だ」とコメントするネットユーザーもいた。
また、「こういうところは大国だよなあ」と敬服するネットユーザーもいた。
中国海軍の艦艇が見舞いのメッセージを掲げた以外にも、一部の中国人ネットユーザーもSNS上で日本の被災者の無事と復旧を祈っていた。
一方で、報道によると、貨物船1隻が12日夜、東京湾で沈没し、乗船していた7人の中国籍船員のうち1人は救助されたが、6人が死亡した。
このニュースを知った日本のネットユーザーも犠牲者に哀悼の意を表した。
日中両国のネットユーザーが互いに励まし合い、共に協力して現在の困難を克服しようとする声は、ある程度において、このところ官民ともに両国の交流がますます緊密になっていることの縮図だと言えるだろう。
共同通信社の9日の報道によると、安倍晋三首相は同日行われた参議院本会議で、日中関係について「全てのレベルの交流を拡大し、日中関係を新たな段階へと押し上げ、日中新時代を切り開く決意だ」と述べた。
一方、中国の国慶節(建国記念日、10月1日)を前に、安倍首相は中国人民に対する祝賀メッセージ動画を発表し、日中関係の発展に対する前向きな願いを重ねて言明していた。中国外交部の耿爽(グン・シュアン)報道官はこれを称賛し、「現在の日中関係が改善され良い方向に向かっているという前向きな傾向を体現している」と述べた。
中国現代国際関係研究院東北アジア研究所副研究員の徐永智(シュー・ヨンジー)氏は、「中国海軍の艦艇が掲げた見舞いの横断幕は、多くの日本の人々に温かな印象を残し、両国の友好にとってもプラスになった」と述べ、日中民間交流は両国関係にとって重要な影響があり、良好な民間交流も日中関係を安定させる役割を果たすことができると指摘した。
徐氏は、日中両国の国交が正常化された当初、大規模な青年交流活動が行われ、良好な効果を上げたことを振り返り、「現在中国に対して友好的な日本人の多くは類似した活動に参加したことがある」と指摘した。
今年4月14日に行われた日中青少年交流促進年の開幕式には、王毅(ワン・イー)国務委員兼外交部長(外相)と河野太郎外相(当時)が共に出席した。
王部長はあいさつの中で、「日中両国は一衣帯水の隣国であり、両国関係は苦難と紆余曲折を経てきたが、平和と友好は常に両国人民の一致した心の声だった」と述べた。
王部長はさらに、「青少年は国家と民族の希望であり、日中関係の未来を背負っている」と指摘した。(提供/人民網日本語版・編集/AK)
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