Record China 2013年8月11日(日) 7時30分
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8日、中国の富裕層が海外の高級ショップで商品を買い占め、圧倒的な購買力を見せる一方、まだ海外に行くほどの経済力がない中国の若者も、インターネットを通じて旺盛な購買力を見せている。資料写真。
2013年8月8日、中国の富裕層が海外の高級ショップで商品を買い占め、圧倒的な購買力を見せる一方、まだ海外に行くほどの経済力がない中国の若者も、インターネットを通じて旺盛な購買力を見せている。第三者決済サービスを提供する「支付宝」が今月5日に発表した報告書によると、今年上半期、中国のインターネットユーザーが同プラットホームを通じて、海外サイトと行った取引額が前年同期比219%増となった。人民日報(電子版)が伝えた。
◆円安でお得感がアップ
中国の多くのネットユーザーはこれまで、欧米諸国のサイトでショッピングをするのが主な動向だったが、今年は大きな変化が出ている。支付宝のデータによると、日本のサイトでの消費額が300%という急速な増加を見せ、中国のネットユーザーを最も集めた市場となったのだ。中国の大手ショッピングサイト「淘宝網」にも、日本の商品の代理販売店が1万4539件ある。そのほとんどが、日本製の化粧品や服、ベビー用品などを販売している。
その原因として、円安により消費者の購買欲が刺激されたことが挙げられる。2012年10月、100円を中国元に換算すると8元だったが、2012年の年末には、7.4元、2013年1月には6.9元にまで下落した。8月7日の時点では6.2元だ。
「淘宝網」のユーザーの計算によると、半年ほど前は、100元を日本円に換算すると1250円だったが、現在は1600円にまで元高になっている。「つまり、多くの日本の商品を3割引きか、それ以上で買うことができる」のだ。そのため、これまで欧米諸国の商品に照準を合わせていたネットユーザーたちが、その目を日本の市場に向けるようになっている。
◆安価な日本製化粧品が人気
中国の若いネットユーザーが購入している海外の商品を分析してみると、主に、美容・化粧品や服などであることが分かる。このほか、ベビー用品や電気製品、食品、飛行機のチケットなども人気の商品だ。「淘宝網」のうち、企業と個人の取引(B2C)を扱う「天猫」の大手化学メーカー「花王」のフラッグショップでは、花王の紙おむつの販売量が1カ月で8000件近くになっている。
長年日本で暮らしている劉(リウ)さんは取材に対して、「昨年に円安が始まって以降、『商機』とにらみ、ネット上で日本製化粧品の代理購入を始めた。例えば、マックスファクターのスキンケア『SK−II』(250ml)は、中国国内では1420元(約2万2700円)で販売されているが、日本では1万1529円(約720元)で仕入れることができるため、私は810元(約1万3000円)で販売している。輸送費を差し引いても、80−100元(約1280−1600円)の利益がある」とし、3月にショップを立ち上げてから、「1週間に1−2件の代理購入の注文がある」と語った。
劉さんによると、安価な化粧品はさらに人気があるという。「例えば、資生堂の洗顔専科パーフェクトホイップは、1カ月で100個以上売れる」。仕事が忙しく旅行に出かける暇のないホワイトカラーや海外にでかける経済能力のない大学生などにとって、eコマース(電子商取引)が、家にいながら世界にデビューするルートとなっているのだ。
◆日本製化粧品、購入者の6割は男性
「支付宝」の同報告によると、インターネット上の海外サイトでショッピングをするのは主に、北京や上海、広州(広東省)など大都市のネットユーザーで、20−30歳の若者が主力だ。うち、日本の商品の購入が最も活発なのは上海のネットユーザーで、消費総支出は中国全土の21%を占めている。以下、北京(14.4%)、広東省、江蘇省、浙江省と続いた。
一方、日本の美容・化粧品を主に購入しているネットユーザーに男性が多く潜んでいるのは注目に値する。支付宝の統計によると、日本の商品を買っているネットユーザーのうち、男性の割合が約65%に達している。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/武藤)
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