「また欠席させられた!」=世界的な宇宙会議に中国代表の姿なし―中国メディア

Record China    2019年10月24日(木) 17時20分

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21日に米ワシントンで開幕した第70回国際宇宙会議に、中国からの代表団が参加できなくなるというアクシデントが起こった。

21日に米ワシントンで開幕した第70回国際宇宙会議(IAC)に、中国からの代表団が参加できなくなるというアクシデントが起こった。24日、中国メディア・中国経済網は「また欠席“させられた”!」という見出しでこれを伝えた。

「宇宙業界の五輪」とも称されるIACは、一年に一度のペースで開かれており、中国は過去にドイツ、オーストリア、メキシコでの開催時に参加してきた。今年の会議には国家宇宙局の呉艶華(ウー・イエンホア)副局長や国内の宇宙関連企業が中国代表として参加する予定だった。それにあたり、代表団は会議の3カ月前にIACに参加者リストを提出し、今月12日には中国の米国大使館で手続きを行ったという。しかし、会議開幕の前日になってもビザの発給は完了せず、やむなく会議を欠席することになったという。

米国でも、ビジネスニュースサイト・Quartz(クオーツ)が、「世界で最も活気のある宇宙大国による(会議での)発言を楽しみにしていた参加者らは、欠席の知らせに落胆させられた」などと中国代表団の不在を伝えた。

このほか、当日の会場では「パネリストたちに最も聞いてみたい質問」を参加者らからインターネットで募った際に、「この会議における重要人物が恋しいなあ。中国はどこに行ったの?」という問いに投票が集中し、スクリーン上で全質問の最上部に映し出されるという事態にもなったという。

中国外交部の華春瑩(ホア・チュンイン)報道官は23日の定例記者会見でこの事態に言及。「今回の件は氷山の一角に過ぎません。近年、訪米する中国の学者や学生、ビジネスマンらに対し、米国はしばしばビザの発行拒否や取り消しといった措置を採っています。米国は、ビザを武器に正常な交流や協力を阻害しているのです」「米国には、深く反省するとともに、徹底的な改善を行うよう求めます」などとコメントした。

記事によると、2018年に中国人量子物理学者の潘建偉(パン・ジエンウェイ)氏がニュー・クリーブランド賞を受賞した際も、米ワシントンでの授賞式当日までにビザの発給が間に合わず、式典への出席が叶わなかったという。

ビザが原因でIACに中国が欠席したという今回のニュースは、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)でも複数の中国メディアによって報じられた。ネットユーザーからは、「恥知らずなやり方だ」「学術の世界にまで政治を持ち出すなんて」といった批判や、「さすがは自由と民主主義の国だ」「自国の科学技術に自信がないことの表れじゃないか」などと皮肉めいたコメントが数多く寄せられている。(翻訳・編集/岩谷)

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