Record China 2019年10月25日(金) 13時20分
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2018年Google世界検索ワードTV Show部門1位を獲得した大ヒットドラマ「瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」で皇后役を演じたチン・ランがインタビューに答えた。
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中国版エミー賞と言われる国劇盛典の4冠に輝き、数々のアワード36部門を制覇。驚異の再生数180億回超を誇り、2018年Google世界検索ワードTV Show部門1位を獲得した大ヒットドラマ「瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」DVD-SET1~SET3、レンタルDVD Vol.1~15がリリース中だ。11月2日には、DVD-SET4&レンタルDVD Vol.16~20がリリースされる。
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清朝最盛期に、陰謀渦巻く後宮で女官から皇后へと上り詰めた型破りな女性・瓔珞(えいらく)の成り上がりストーリーを描いた本作。実在の女性をモデルに描いたかつてない痛快歴史エンターテイメントは、才知と美貌を武器に活躍する瓔珞と後宮でのバトル合戦や、第6代皇帝・乾隆帝(けんりゅうてい)と侍衛の富察傅恒(フチャふこう)の三角関係も見逃せない。
この度、DVDリリース記念で瓔珞が仕える皇后・富察容音 (フチャようおん)役を演じたチン・ラン(秦嵐)がインタビューに答えた。「項羽と劉邦 King’s War」でも皇后役を演じたチン・ランは、本作では瓔珞を最も信頼し、慈愛に満ちた聡明で気高い皇后を熱演。女性ファンからも共感を獲得し、トップスターへと大ブレイクを果たした。以下、チン・ランへのインタビュー。
■「瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」(以下「瓔珞」)への出演を決めた理由をお聞かせください。
実際に脚本を受け取って読んでみたところ、皇后が瓔珞とは別の輝きを放っているように思えました。富察皇后というキャラクターは歴史書の実際の記述では、品行方正で母のように民を愛する上品で慎ましい皇后です。多くの人にとってこのドラマの富察皇后は1枚の真っ白な紙、1杯の澄んだ水のような人に見えるでしょう。他の妃たちのような自分勝手な横暴さや、瓔珞のような怖いもの知らずの大胆さもないので、こうした個性が突出したキャラクターたちに囲まれていると、その輝きは目立たないかもしれません。
また、宮廷闘争ばかりではなく、皇帝と皇后の本当のロマンスを現代の視聴者に見せるべきだと感じました。彼女は30数年の短い生涯でしたが、彼女の一生は勤勉で倹しく、善良で親孝行でした。また、彼女の大きな包容力は誰もが真似できるものではないと思いました。そこで、このキャラクターは素晴らしい、ぜひやってみようと思ったのです。
■本作が大ヒットしていくのを目の当たりにされて、当時どのように感じられていましたか? また本作での大ブレイクを経て、ご自身にはどのような変化がありましたか?
さらに忙しくなりましたが、生活は基本的には変わりありません。放送後も長い期間の仕事があり、とにかくずっと仕事をしている状態です。でも、この職業にとってそれは義務のようなものです。時には本当に疲労困憊してしまうこともありますが、責任感を胸に自らを励ましつつ、毎日の仕事をこなし、日々目の前のことを終わらせるようにしています。今では仕事のオファーも増えて、自分で選択できる範囲も増えました。いい作品を見つけたいと思っていつも脚本を読んでいます。
■多くのファンを生んだ皇后・富察容音ですが、彼女の魅力は何だと思われますか? また、演じる上で心掛けていたことがあればお教えください。
彼女の魅力は大きな愛を持っていることです。上品で円熟していて寛大で温かく、心から後宮の妃嬪たちを愛し守っています。実際、ケチのつけようがないキャラクターでしょう?特に息子を亡くす辛い経験を経て達観するようになってからは、後宮のトップとしてどんなことも顔色ひとつ変えずに取り仕切り、その辛抱強さと責任感には本当に感服しました。
でも、これを演じるとなると簡単ではありません。時に優しく、時に皇后の貫禄を見せるというのは難しいものです。その態度や表情、話すときの語気、声色、調子などは、力に満ちたキャラクターの場合は体現しやすいのですが、柔和なキャラクターであればあるほど難しくなります。彼女はその穏やかな部分であらゆる気勢を抑えつけられると同時に、陰謀に立ち向かうときにも言葉では対抗しません。そこは引き算の演技が必要で、内なる強大なオーラでそれをコントロールしなければならないのです。つまり、彼女には温かい優しさだけでなく秘めた力があり、そのバランスをきちんと把握する必要がありました。
■キャラクターとご自身の共通点はありましたか?
私は彼女のように完璧な人間ではありませんが、共通点はあります。私の性格は実はちょっと男っぽいんですが、価値観や物事の対処の仕方に関しては、彼女と似ているところがあると感じます。
■本来の自分を捨て去り、自由のきかない皇后とした乾隆帝に、愛とは別に複雑な感情を抱えていました。彼女にとって乾隆帝はどのような存在だったと思いますか?演じられてみての感想をお聞かせください。
彼女は皇帝の妻というだけでなく、清朝の皇后でもあり、品行方正な態度で皇帝を助け後宮を取り仕切っていました。そして、乾隆帝に対しては、心に秘めつつも確かな愛を持っていたといえます。なぜなら、皇后である以上、自分の望みよりも礼を尽くすこと、優しい気遣いを優先させるしかなく、妻という立場としては全く残酷なことですが、どんなに深く愛していてもそれをはっきり表現することができなかったからです。
私は内面に得も言われぬ力を感じていました。それはプラスエネルギーと言ってもいいでしょう。彼女の存在は周囲の人々に温もりをもたらすものです。そのエネルギーは決して自分勝手に振る舞ったり気炎を吐いたりするものではなく、いなくなったら多くの人々に惜しまれる、それが彼女のエネルギーであり、富察容音の魅力でもありました。彼女のこのようなエネルギーと魅力はずっと私に影響を与え続けていて、自分自身も内面が強く変わったと思います。本当に強い人は大きな声で話す必要も、人に対して威張る必要もなく、ただ普通にしていられるのだと思います。
■妃たちのメイクも話題となって大流行しましたが、ご自身もプライベートで同じようなメイクをされたことはございますか?
いいえ、実はメイクは得意ではないのです。普段出かける時も、BBクリームと口紅だけのシンプルなメイクです(笑)。
■瓔珞役のウー・ジンイェン(呉謹言)さんとは一緒のシーンも多かったと思いますが、共演されていかがでしたか?
ジンイェンさんとの撮影はとても楽しかったです。彼女はおおらかで可愛いタイプ。撮影には真剣に取り組んでいましたね。私たちは撮影が早く終わった日にはいつも一緒にご飯を食べたり、演技について話したりしていました。
■ご自身にとって「瓔珞」という作品は、どのような存在になりましたか?
富察皇后を演じ終わって心に温もりを感じました。また、このキャラクターの輝きが私の心に琴線に触れたので、私もこの役を通して、富察皇后を愛してくださったより多くの視聴者のみなさんに同じ温もりを伝えていきたいと思っています。
今、自分の心の中でも、人を温かくできるような柔軟なキャラクターをもっと演じていきたいという思いがあります。人々に日差しのような温もりやエネルギーを与えることができるのは、とても幸せなことだと思います。以前は激烈で悪辣なキャラクターも多く演じてきましたが、役者としてタイミングを見てこれまでとは違うキャラクターに挑戦していくことも必要だと思っています。今後、みなさんにいろいろと新しい自分をお見せしていければと思います。
■最後に、日本のファンの方々に「瓔珞<エイラク>~」の魅力とメッセージをお願いします。
これは史上最も爽快なドラマです。とても面白いです! 絶対に観てくださいね!(編集/岩谷)
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