ファーウェイが折りたたみ式スマホ発表、価格は25万円―中国

人民網日本語版    2019年10月25日(金) 18時50分

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ファーウェイが23日、初の折りたたみ式スマートフォン「Mate X」を発表した。

曲げたり、畳んだりできる折りたたみ式ディスプレーが今後のスマホの未来になるかどうかにかかわらず、新しい時代への期待を「包み込んで」それが登場した。華為(ファーウェイ)が23日、初の折りたたみ式スマートフォン「Mate X」を発表した。それを手に取ると、未来に触れているような気分を味わうことができる。しかし、価格は1万6999元(約25万5000円)とまだかなり高額で、 11月15日から華為商城で販売される。北京日報が伝えた。

■5G対応の折りたたみ式スマートフォンが11月に発売

Mate Xは折りたたんだ状態では、前面にも背面にもディスプレーがある2画面式。前面のメインディスプレーは特大画面で、背面も写真・動画撮影、ビデオ通話ができる機能を備え、革新的なヒューマン・コンピュータ・インタラクションを体験できる。

画面分割機能が搭載されており、ショッピングをする時には複数のアプリを同時に開いて価格を比較したり、動画を見ながら、ビデオ通話をしたり、株取引をしながら関連の資料を調べたり、本を読みながらメモしたりすることも可能だ。ディスプレーが折りたたみ式であるためマルチタスクのニーズにスムーズに対応できるほか、画面分割機能を利用していろんな作業を同時にこなせ、新しいヒューマン・コンピュータ・インタラクションのスタイルをもたらすと期待されている。

ファーウェイ消費者業務スマホ商品ラインナップの何剛総裁によると、Mate Xはワシの翼のようなデザインと革新的なヒンジを採用し、タフな折りたたみ機能となっている。また、8GBメモリ+512Gのストレージを備え、広げた状態の画面の大きさは8インチ。5G NSA(ノンスタンドアローン、4Gとのセット運用を想定した仕様)とSA(スタンドアローン、5G単独で運用できる仕様)に対応し、4000万画素の広角カメラ、4500mAhのバッテリーを搭載し55Wの高速充電をサポートする。

ただ唯一、やや想定外だったのは、これまで1万元(約15万円)を少し超える程度とネット上で予想されていた価格が最終的には1万6999元(約25万5000円)だった点だ。ディスプレーは相対的に高価なため、画面が割れた時に備えて専用の保険に入ることもでき、その価格は2699元(約4万円)となっている。

■折りたたみ式スマホ分野の先頭争いが激化

今年は5G(第5世代移動通信システム)元年で、5G技術の到来が折りたたみ式ディスプレー流行を後押ししている。高画質の映画を見たり、オンラインゲームをしたりするとき、iPADのような大画面でそれを楽しむというのは、普通のスマホとは比べものにならない快感となる。

サムスンとファーウェイが横折りたたみスマホを打ち出しているほか、よりトレンディなディスプレーを開発したメーカーがある。例えば、LGのデュアルスクリーン、モトローラの縦折りたたみスマホ。さらに、小米(シャオミ)は観音開きスマホを開発中で、中国国内外のメーカーが「折りたたみ式スマホ」をめぐるレースで、優位に立とうと躍起になっている。

小米の関係責任者は「4駆型折りたたみ回転軸、フレキシブル折りたたみディスプレー技術、ファームウェア・MIUIなど、折りたたみ式ディスプレーに必要な技術の難問はすでに解消した。当社は今後、折りたたみ式スマートフォンを量産できるようになるだろう」と語った。

今年初め、OPPOも折りたたみ式スマートフォンの開発を明らかにした。OPPOの関係責任者は、「当社はすでに折りたたみ式スマートフォンを発売する能力を備えている」と語った。

10月初め、マイクロソフトは2020年にスマホ事業に再参入することを発表し、開発中の折りたたみ式2画面スマホ「Surface Duo」をお披露目した。先頭を切っているのはサムスンで、韓国ですでに初の5G対応折りたたみ式スマートフォン「Galaxy Fold」を発売し、50万台以上売れるヒット商品となっている。

ただ、業界関係者は、折りたたみ式スマートフォンを本当の意味で大量生産して販売するためには、まだもう少し時間がかかると分析している。産業経済アナリストの丁少将(ディン・シャオジアン)氏は、「折りたたみ式ディスプレー技術はまだ完全には成熟しておらず、ディスプレーの大量生産もまだできていない。ディスプレー、システム、ソフトウェアなど多方面でのイノベーションが必要だ。今年、中国国内のスマホ市場で、折りたたみ式ディスプレーが爆発的に売れるということはないだろう」との見方を示す。

そして、「長い目で見ると、折りたたみ式ディスプレーがスマホ端末に与える影響は、フルスクリーンよりもはるかに大きいだろう。それは、スマホ端末固有の商品定義を変え、全く新しい応用シーンを作り出すことができる。スマホメーカーが折りたたみ式スマートフォンの発売を急いでいるのは、技術革新やブランドの宣伝などの面で優位に立ちたいからだ」と分析する。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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