<コラム>中国で珍事件に遭遇しなかった!つまらない→いやいや、まともになったから!

茶妹小丸子    2019年10月31日(木) 23時40分

拡大

9月の中秋の名月の週に所用で北京に5泊6日で行った。北京に行ったのはもう5年ぶりくらいになるだろうか?

(1 / 2 枚)

9月の中秋の名月の週に所用で北京に5泊6日で行った。北京に行ったのはもう5年ぶりくらいになるだろうか?市内には近代的なビルも増え、何よりも増えたのが自家用車だ。北京の友人に聞いたら、現在北京では車は自由に購入できないとのこと。理由は車が増えすぎて道路は渋滞が深刻だからだそう。もし、車を購入する際には車を購入できる権利の抽選を申し込まなければならないということだ。確かにあの道路の混みようは尋常ではない。ちょっと10分くらい先のところに行くのに、酷いと一時間近くかかる事がある。

その他の写真

なので私は滞在中の殆どを地下鉄で移動していた。幸い数年前に買った北京の交通カードを持っていて日本で保管してあったのでこれを持っていった。ただし数年使っていないと使えなくなってしまっているので窓口に行って使えるように操作してもらわなければならない。

北京の地下鉄のホームには皆天井までガラスで覆われている、日本で言うところのホームドアが設置してあるので、日本のように線路立ち入りや自殺騒ぎで電車が止まる事はほぼない。

そして、何よりも驚いたのが電車を待っている間の北京市民のあの秩序ある行動だった。数年前なら並ぶこともせずに我先に電車に乗り込もう!と待ち構えている市民が多かったが、現在は皆両側にきちんと整列して電車が来るのを待っていた。今スマホがあるので皆電車が来るまでスマホを見ていてくれるので静かになったということもある。

ところが私が並んでいた時に、一番前に並んでいた年配の男性二人が何やら言い争いをしていた。耳を澄まして聞いていると、一人の年配男性が列に並ばずに真ん中に堂々と居座り、それを見たもう一人の年配の男性が注意をしていた。基本並ぶ時は両側に一列ずつ並んでいるようなのだが、男性はドアの真ん中の位置に一人だけ堂々と並んでいたもんだから、並んでいた男性が注意をしたら、注意された男性は逆ギレをして二人は小競り合いになっていた。

ホー。マナーを守らない人に対しては堂々と注意するようになったんだな。まー、元々北京の人は人に対しても関心を示して、何かあればおせっかいや注意をするのが当たり前だったが、過去はことこうしたマナー違反の人間に対しては余りおせっかいを焼かない傾向にあったので、これは大した進歩だ!と思った。

ちょっと前なら大喧嘩している光景を見たら人が集まって来るような感じだったが、今は皆無関心ではないのだが、特に朝の通勤時間は皆さん仕事に行かなければならずにこうした小競り合いの光景はスルーしているようだった。

私はこの5日間、実は日本のテレビが良く紹介している中国の珍事件にはほぼ一度も遭遇しなかった。しかも私は5日間北京の友人の家にずっと泊まっていて、行動範囲は観光地ではなく、完全に中国人の生活エリアだったのに…。なんだかつまらないような何やら?でしたが、今までのああした珍事件はちょっと異常とも思えることなので、現在のこうした秩序が保たれている現象が正常と言えるのだろう!と思った。

地下鉄のマナーに限らず、北京の街を一人で歩いていると、道路もきちんと清掃されているし、痰を吐く人も歩きタバコをする人も殆ど見ることがなくなった。30年前から中国に出入りしている私としては、一体どうしちゃったの?感もある。が、中国も経済発展と共に、中国人自身も海外に行く機会が増えて、外の世界を見る機会が増えるにつけ、自国の事の悪い点なども気づいて改善しよう!という人も出てきたのかもしれない。

もし、中国13億の人間全部が公共マナーを守り、秩序を保てば、中国は世界イチ素晴らしい国としてギネスに載るかもしれない?

■筆者プロフィール:茶妹小丸子

1967年生まれ。千葉県出身。中国浙江省杭州大学(現浙江大学)漢語進修コースに1年留学。広西チワン族自治区外貿公司駐日本代表事務所に5年の勤務、上海に4年間駐在した経験を持つ。バリバリのキャリアウーマンでもない、半分パートタイムで半分専業主婦が30年間自分の目で見て聞いた事を日本の皆さんに紹介できたら!と思っている。

Facebookはこちら
※フォローはメッセージ付きで。

【アジア食品のネットサイトがオープン】
中華圏、韓国などのアジア食材が手軽に入手できます!
サイトはこちら

【日中WeChat交流広場】
新たに交流の輪を拡げませんか?どしどしご参加ください!
WeChatの掲載希望も大歓迎!
あなたの活躍を探している日本や中国の人とつながりませんか?サイトはこちら

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携