フランスのサッカー専門誌「フランス・フットボール」が先ごろ、2019年のバロンドール受賞候補選手30人と、コパ・トロフィー受賞候補選手10人を発表した。これを受け、韓国・スポータルコリアは29日に「アジアからのノミネートは韓国人選手だけで、日本人選手の名前はない」と題する記事を掲載した。

バロンドールは同誌が創設した賞で、欧州年間最優秀選手に贈られる。コパ・トロフィーは21歳以下の選手が対象で、若手版バロンドールと言える。記事によると、バロンドール候補には、韓国代表の主将ソン・フンミン（トッテナム・ホットスパー）がノミネートされた。アジア選手のノミネートは、2007年にイラクのFW、ユニス・マフムード（当時はカタールのアル・ガラファ所属）以来。コパ・トロフィーにノミネートされたのは、韓国代表MFイ・ガンイン（バレンシアCF）で、アジアからは唯一の選出だった。

記事によると、FOX Sports Indonesiaは「バロンドールとコパ・トロフィーの候補に韓国選手が1人ずつ入った」「日本はアジア最高のレベルを誇るが、1人も候補に挙がっていない。彼ら（日本）のライバルである韓国は2人も輩出した」などとし、「韓国は他のアジア諸国と比べ、アイドル文化同様、グローバルブランドを作るマーケティングにたけている。特に日本とは一層の違いがある」と報道した。スポータルコリアはこれを「韓国に軍配を上げた」と伝えている。

韓国のネットユーザーからは「韓国は本当に素晴らしい。ソン・フンミン、イ・ガンインのような選手が出てきたことに感謝する」「誇らしいわが韓国の選手たち」「特に驚きはしないよ。アジアサッカーで韓国ほど歴史と伝統のある国はないからね」など、喜びの声が殺到している。

日本に対しては「ソン・フンミンのような選手は日本からは出ないだろうな」「日本はすごそうなんだけど、なぜかいつも中途半端」「韓国よりサッカー人口は8倍以上多く、投資も多く、インフラも整ってるのに、ソン・フンミン級の選手が1人も出ない国」など厳しい声が上がった。

また「わざわざ日本と比較することもないでしょ。アジア全体で言っても、ソン・フンミンは突出した突然変異のような存在だ」との意見も見られた。（翻訳・編集/麻江）