秘密兵器はザーサイ!中国政府が農民工の動向追跡の指標に―英メディア

Record China    2013年8月17日(土) 8時58分

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13日、中国政府はこれまで難しかった農民工の動向追跡調査の新たな方法を発見した。ザーサイの地区別売上高シェアを参考指標にすることだ。資料写真。

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2013年8月13日、BBC(電子版)によると、中国政府はこれまで難しかった農民工(農村からの出稼ぎ労働者)の動向追跡調査の新たな方法を発見した。それは何と、ザーサイの地区別売上高シェアを参考指標にすることだという。15日付で環球時報が伝えた。

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2億6300万人の農民工の動向を正確に追跡することは、中国政府にとってこれまで非常に難しいことだった。しかし、ザーサイの売上高推移の中にそのヒントを発見した。低価格のザーサイは多くの農民工にとって食事に欠かせない一品となっている。中でも最高の売上高を誇るのは●陵(フーリン、●はさんずいに「倍」のつくり)ブランドのザーサイだ。

一般に、ある都市における低価格の日常消費品のニーズは安定しているため、低所得層の人口に変化がない限り、そのニーズには大きな変動がない。中国国家発展・改革委員会はこのロジックに注目し、農民工に人気の高いフーリンザーサイの地区別売上高シェアを農民工の動向追跡の代替の指標としてみなすことにした。

フーリンザーサイの売上高データに基づくと、これまで中国製造業の中心地区であった珠江デルタと長江デルタの外来人口数がいずれも大きく減少していることが分かる。フーリンザーサイの07年の総売上高に占める華南地区のシェアは49%だったが、11年には30%にまで下落している。これはこの地区の人口流出速度が非常に速かったことを表している。

また、華中地区のシェアをみると、09年の2.6%から12年には10.6%へと4倍以上に増加している。この結果は国家統計局が今年5月に行った調査の結果と一致しており、12年に多くの農民工が中国中西部に帰郷したトレンドがはっきりと現れている。

ザーサイの売上高データの変化は、都市化と経済成長が今まさに減速し始めた事実を反映しているのではないだろうか。(翻訳・編集/HA)

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