人民網日本語版 2019年11月25日(月) 0時0分
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真っ白な雪の上に、恋人や親友にメッセージを書くというのは、中国の北方に住む人にとっては、子供の頃からしている至って普通のこと。しかし、ECプラットフォームが発展している現在、「雪にメッセージを書く」ことがビジネスになり、話題となっている。
真っ白な雪の上に、恋人や親友にメッセージを書くというのは、中国の北方に住む人にとっては、子供の頃からしている至って普通のこと。しかし、ECプラットフォームが発展している現在、「雪にメッセージを書く」ことがビジネスになり、話題となっている。最近、中国の東北地方で大雪が降り、「雪にメッセージを代筆」というサービスを提供しているショップに多くの注文が殺到した。北京青年報が伝えた。
■「雪にメッセージを代筆」に注文殺到中
11月19日、SNSの人気検索ランキングに「雪にメッセージを代筆」が突如ランク入りした。同サービスを提供するショップによると、「南方に住む人のために、雪にメッセージを書き、料金は1文字2元(約30円)。最終的な料金はケースバイケース」という。ネットでメッセージの内容を決め、十数分もすれば、そのメッセージを写した写真が送られて来て、取引が完了となる。
最近、中国の東北地方の広い範囲で積雪が観測された。雪が降るというのは、北方に住む人々にとってはごく普通のことであるものの、子供の頃から南方で育った人にとっては、まさに「未知の世界」。
黒竜江省ハルピンの学校に通う崔小花さん(仮名)は、フリマアプリ・閑魚で「雪にメッセージを代筆」サービスを提供しており、「以前にネットで見たことがあり、おもしろいなと思って、自分でもやってみた」と説明。「お金もうけのためではなく、面白いからやっている。3日間で、20件ぐらいの注文があった」と話した。
別のショップ店主の女性も微博(ウェイボー)で見かけたのをきっかけに、遊び心から「雪にメッセージを代筆」を始め、予想外にも数日で約40件の注文が入ったという。
■愛の告白メッセージは1回5.2元
実際には「雪にメッセージを代筆」というのは数年前からあった。しかし、数年たってもその人気はまったく衰えを見せない。初めのころは面積を単位に料金が計算されるものが多かったものの、今は一文字当たりで計算されるようになっている。それでも、注文1件当たりの料金は合計数元にしかならない。
崔さんによると、ショップには1文字2元と出しているものの、実際にはケースバイケース。「ほとんどが恋人へのメッセージや告白のメッセージ。告白の場合は、1回につき5.2元(約78円)」と、「愛している」を意味する「520」の数字を料金に使ったり、「『雪にメッセージを代筆』というサービスをしている人はとても多いので、自分でデザインしたハートや花などを用意して、メッセージに加えたり、メッセージの周りを飾ったりしている。そうすることで、『競争力』を向上させている」とその工夫を紹介。
一方で、写真1枚当たり5-10元(約75-150円)と料金を定めているショップもある。また、手袋をつけずにメッセージを書き、その過程を全て動画で撮影するという、心を込めたサービスを提供しているショップもある。そして天気の変化に伴い、ショップが出すメッセージも、「長春は大雪が降っています。注文受付中です」、「今週は注文受付終了です。雪で真っ白な場所が思ったより少ないので。来週また注文受付けます」、「注文はお早めに、もうすぐ文字を書ける場所がなくなっちゃいます」などと変わっていく。
■「代行サービス」が大人気となるワケは?
「雪にメッセージを代筆」のほか、ECプラットフォーム上では、バラエティーに富んだ代行サービスを目にすることができる。
例えば、カロリーを気にすることなく話題のミルクティーを飲んだかのような写真を手に入れられる「代わりにミルクティー飲みます」や「代わりに野良猫にエサをあげて動画を撮影します」などがある。「雪にメッセージを代筆」がネットで大きな話題になるや、南方に住むネットユーザーらもすぐに反応して、北方に住む人々の代わりに冬に半袖で暮らす体験を代行する「代わりに半袖着ます」というサービスを打ち出している。あるメディアの報道によると、これまでに冬になると、ネットでは「代わりに雪だるま作ります」というサービスも登場したことがあるという。
各種「代行サービス」が流行していることについて、ある専門家は、「都市、特に大都市では、前期工業化消費から、後期工業化消費へと移り変わっている。その顕著な特徴の1つが、若者が消費シーンにおいて、実際の必要性だけでなく、自分の個性を表現することをより重要視するようになってきていること」と、その背後には消費発展動向の変化があると分析している。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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