中国人の抗生物質の乱用が深刻、耐性菌が生まれる可能性、大きい―香港英字紙

Record China    2013年9月3日(火) 0時37分

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29日、中国人の腸内の細菌には欧州人と比較して薬に耐性を持つはるかに多くの遺伝子が存在している。これは、医者から処方される薬や、肉類などからの摂取も含めて、中国人1人当たりの抗生物質の摂取量が多いことを表しているという。写真は江西省の養豚場。

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2013年8月29日、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、ネイチャー・コミュニケーション誌は中国人の腸内の細菌には欧州人と比較して薬に耐性を持つはるかに多くの遺伝子が存在していると報じた。これは、医者から処方される薬や、肉類などからの摂取も含めて、中国人1人当たりの抗生物質の摂取量が多いことを表しているという。1日付で参考消息(電子版)が伝えた。

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抗生物質の乱用は薬に耐性を持つ細菌(耐性菌)を生む原因にもなるため、世界各国で問題視されている。ネイチャー・コミュニケーションが発表した今回の調査結果について、中国科学院微生物研究所の朱宝利(ジュウ・バオリー)研究員は「欧州に比べると、中国の医者はより多くの抗生物質を使用したり、処方する傾向が強い。さらに深刻な問題は、中国では魚類の養殖やブタや牛などの家畜に対し、大量の抗生物質が使用されていることだ」と指摘した。

香港大学の微生物学者・何栢良(ホー・バイリアン)氏は、「腸内は細菌の繁殖に有利な環境が揃っているため、耐性菌が生まれる可能性も高い。一旦耐性菌が生まれて伝染して広がれば、既存の抗生物質に依存した治療は大きな効果を上げられなくなる」と話した。(翻訳・編集/HA)

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