わずか9カ月で省幹部クラス以上の高官9人が失脚、汚職取り締まりを加速する指導部―中国

Record China    2013年9月2日(月) 21時10分

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2日、2012年11月に開かれた中国共産党第18回全国代表大会以降、国務院国有資産監督管理委員会の蒋潔敏主任を含む9人の高官が紀律違反の疑いで取り調べを受け、8人が失脚したことが明らかとなった。資料写真。

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2013年9月2日、2012年11月に開かれた中国共産党第18回全国代表大会以降、国務院国有資産監督管理委員会の蒋潔敏(ジアン・ジエミン)主任を含む9人の高官が紀律違反の疑いで取り調べを受け、8人が失脚したことが明らかとなった。新京報が伝えた。

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9人のうち8人は教師や労働者など、基層の第一線から長い年月をかけて省幹部クラスにまで登り詰めた者たちだ。失脚した9人の多くは、権力取引、権力と金銭の取引、権力と性賄賂の取引などの容疑で取り調べを受けている。

また、中国共産党中央紀律検査委員会によると、2012年に立案した調査案件のうち、市民からの陳情や投書による通報がきっかけとなったものは41.8%を占めており、今回の高官たちの失脚も同様の通報を糸口として汚職などが明らかとなったケースが多い。

中国行政学院の竹立家(ジュウ・リージア)教授は、「第18回党大会以降、汚職取り締まりは加速しており、多くの高官が失脚したことは、中国の腐敗処罰に対する決心と強さの表れだ。過去の例で見ると、取り調べを受ける省幹部クラスの官僚は年平均で6〜8人だった。しかし、今回は前年11月から今年の半年余りの短期間で失脚した人数や頻度が増えており、めったにないことだ」と語った。

また、汚職撲滅の課題について長年研究を行ってきた中央編訳局現代マルクス主義研究所の何増科(ホー・ズンカー)所長は、「省幹部クラスの高官が取り調べを受けた頻度や速度から見ると、新指導部は汚職取り締まりについて、この30年来で最も力を入れていると言ってよい」としてこの動きを評価した。(翻訳・編集/碧海)

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