中国のデジタル読書市場が3900億円以上規模に成長 オーディオブックが人気に

人民網日本語版    2019年11月30日(土) 8時50分

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オムニメディア時代の新しい読書スタイルであるデジタル読書の普及により、本の形式や文字による情報発信の幅が広がり、人々の読書体験や精神的な分野の文化ライフがより充実するようになっている。

オムニメディア時代の新しい読書スタイルであるデジタル読書の普及により、本の形式や文字による情報発信の幅が広がり、人々の読書体験や精神的な分野の文化ライフがより充実するようになっている。「2018年度中国デジタル読書白書」(以下「白書」)によると、2018年、中国のデジタル読書市場は前年比19.6%増の254億5000万元(1元は約15.57円)規模に達し、依然として急速な成長を続けている。中国新聞網が報じた。

ユーザーの規模を見ても、デジタル読書が急速に発展していることが分かる。2018年、中国のデジタル読書のユーザーは計4億3200万人で、デジタル書籍の読書量は一人当たり平均12.4冊、1回当たりの読書時間は平均71.3分間だった。

「白書」によると、デジタル読書ユーザーの約70%が「デジタル読書のコンテンツの質が向上している」と感じている。2015年、デジタルコンテンツのクリエイターは480万人だったものの、2018年には862万人にまで増加している。作者を育成する専門教室などが登場し、作品のレベル向上につながっており、ハイレベルのコンテンツの誕生が推進されている。

そして近年、人気のオンライン文学作品がドラマ化、映画化されるケースも増えている。さらにそのドラマや映画が人気となって、原作もヒットし、紙媒体の図書が出版されるという好循環も生まれている。ハイクオリティのデジタル読書コンテンツは、海外の読者の目にも留まるようになっている。現在、中国のオンライン文学作品500作品以上が翻訳されて海外に進出している。海外の中国オンライン文学サイトの1日当たりアクティブユーザーは50万人以上、アクセス数は1日平均500万回以上に達している。各方面の積極的な取り組みにより、中国の学術系、知識系、文献系データバンクが世界各国の国立図書館や有名大学の図書館などに取り入れられ、中国国内の知識見聞プラットフォームも、世界最大規模のオンラインカリキュラム3種類を打ち出している。

デジタル読書の作品のクオリティが向上しているのを背景に、有料コンテンツの利用も伸びている。「白書」の統計によると、2016年から2018年にかけて、有料の電子書籍を読みたいと考える中国のデジタル読書ユーザーは増加しており、2018年にはその割合が66.4%に達した。電子書籍ユーザーの68.7%は「20元以上」程度なら払ってもいいと考えている。たくさんある有料コンテンツのうち、オーディオコンテンツが特に人気になっており、「本を聴く」というのが流行していることは注目に値する。(編集KN)

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