Record China 2019年12月5日(木) 18時40分
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中国の大ヒットドラマ「如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~」でヒロインを演じた中国4大女優ジョウ・シュンがこのたび、インタビューの中で日本の視聴者へメッセージを伝えた。
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中国版エミー賞(国劇盛典)4冠をはじめ、数々の演技賞を獲得し、視聴再生数165億回超えの爆発的大ヒットを記録した「如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~」DVD-SET1~2&レンタルDVD Vol.1~12が好評リリース中だ。
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本作は配信開始から視聴数が上昇し、同じく清代の宮廷を題材にした「瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」とともに再生数ランキング1・2位を独占。メガヒットドラマ「宮廷の諍い女」の原作者であるリュウ・リエンズーが本作の原作・脚本を、ウォン・カーウァイ監督作品で有名な香港映画の名アートディレクター、ウィリアム・チョン(張叔平)が美術を担当するなど超一流スタッフも集結し、実在の皇后をモデルに、波乱に満ちた生涯をドラマチックに描いた豪華絢爛な宮廷時代劇の最高峰となっている。
この度、DVDのリリースを記念して、ヒロインの如懿(にょい)を演じるジョウ・シュン(周迅)がインタビューに答えた。彼女は『ふたりの人魚』『女帝〈エンペラ—〉』やハリウッド大作『クラウド アトラス』などでも活躍し、中国4大女優の1人と称される女優だ。
陰謀渦巻く後宮で、ウォレス・フォ(霍建華)演じる清の乾隆(けんりゅう)帝への愛を貫き、誇り高く生きたヒロインの少女時代から老境に至るまでを演じきった。44歳という年齢を感じさせない演技力も中国で大きな話題となった。その姿は多くの現代女性たちに共感と感動の嵐を巻き起こしている。以下、ジョウ・シュンのインタビュー。
■「如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~」(以下「如懿伝」)に出演を決めた理由は何でしょうか?
「如懿伝」は人生で必ず出会う、必ずやるべき作品だったからです。
■出演にあたり原作小説は読みましたか?また、事前に歴史書や資料を読むなど、清朝の宮廷や継皇后の人生について調べましたか?
クランクイン前に何日か歴史と礼儀作法を学ぶ課程が用意されていましたし、撮影の間も礼儀作法を教えてくださる講師が現場にいらっしゃいました。あらかじめこうした学習や準備を行うことは楽しかったですね。私は撮影の間中、(役のために)爪を長く伸ばしていましたが、これもいつもと違う感覚でした。
■如懿は本当の強さと情愛を持っているヒロインだと思います。ご自身ではどのように如懿を演じようと考えて役作りしましたか?
彼女は、幼い頃から自分の運命を変えることは難しいと心得ています。如懿はものわかりのいい女性であり、まっすぐな性格で器の大きい人です。彼女は人として徳のある行いとは何か理解していますし、物事をわきまえています。
■乾隆帝と如懿のラブストーリーは色々な意味で話題となりました。ご自身ではこの2人のラブストーリーについてどんな感想をお持ちですか?
劇中によく出てきた「蘭因絮果」(最初のうちは素晴らしいと思えた結婚も最終的には離婚で終わる)という言葉は、意味深いと思います。何十年も一緒にいる過程でそれぞれが成長し変化を遂げた結果、愛情も変化してしまうことがあるのだと思います。
■乾隆帝役のウォレス・フォさんとの共演はいかがでしたか?実際に彼と一緒に演技をしてみて、どのように感じましたか?撮影現場での印象深いエピソードなどがありましたら教えてください。
彼はとてもプロフェッショナルです。現場では撮影の間もみんな打ち解けて仲良く過ごしていましたし、美味しいものを持ち寄ってみんなでシェアして食べていましたね。
特に印象に残っていることといえば、如懿と乾隆帝の終盤のシーンの撮影で、監督が「カット!」と叫んだ後も、彼はずっと泣いて泣いて、震えて震えて…。そんな彼を監督がハグして慰めていました。本当に役に入り込んでいましたね。
■「如懿伝」で最も心に響いた忘れられないシーンはどこでしょうか?その理由も教えてください。
如懿が自分の寝殿に戻ってきて扉に寄りかかって黙って涙を流すシーン(第8話)です。この時、彼女は後宮に入って初めて宮中の駆け引きを経験したのだと思います。それまでの如懿は皇帝の愛に守られてずっと世間知らずの状態のままでしたが、この時から、様々な要因によって皇帝にも彼女を守れない時があると悟っていくのです。
■長いキャリアを持つジョウ・シュンさんですが、「如懿伝」で初めて体験したこと、このドラマに出演したからこそ得られた成果はありますか?
270日間という撮影期間は私が経験した中でも最も長いものでした。ですから、気力、忍耐力、体力が試されました。
■日本の視聴者に「如懿伝」のどんな点に注目して見てほしいと思いますか?このドラマが視聴者に一番伝えたいテーマとは何でしょうか?
「如懿伝」が伝えたいテーマとは、宮廷闘争は役に立たず、する必要もなく、愛情があればそれを大切にし、なければ円満に別れた方がいいということです。この人生、人と人の関係において、他人を不愉快にするようなことをする必要はないし、そうすることは自分をも不愉快にすることになるでしょう。
■「如懿伝」を観ると、清朝の妃たちの衣装や装飾品はきらびやかなものだったことがわかります。実際にそれを身につけた感想はいかがでしたか?衣装やスタイルについて印象に残っていることはありますか?
ウィリアム・チョン先生は如懿のいた時代の服飾を精巧に再現してくださいました。私自身、如懿の衣装をもらって大切にしています。
■日本でもジョウ・シュンさんは中国のトップ女優として知られていて、『ふたりの人魚』から『女帝 [エンペラー]』『クラウド アトラス』まで、多くの出演作がリリースされています。これまでの出演作(ドラマ・映画)の中で、特にご自身が気に入っている作品を教えてください。
これはよく受ける質問ですが、どの役も心を込めて演じていますので、どれも好きになってもらえたら嬉しいです。
■ジョウ・シュウさんの出演作選びの基準は何ですか?今後、新たに挑戦してみたい作品や役柄はありますか?
昨年から今までジャンルの異なる監督と一緒にお仕事をさせていただき、演じたキャラクターも全く違うものでした。今後もやってみたことのないような役があればやってみたいですね。
■岩井俊二監督の映画『你好,之華(原題)』に出演してみて、いかがでしたか? 他にも今後、一緒に仕事がしたいと思う日本人監督や日本人俳優はいますか?
監督とは楽しくお仕事させていただきました。プリプロの時に私の役はマニキュアを塗っていた方がいいと考えて、青色のマニキュアでもいろんな色の候補を監督に送って選んでもらったのですが、私たちが選んだ色は同じものでした。その時、私たちはたとえ言葉が十分に通じ合えなくても、芸術に関してはお互いに理解し合えると感じました。その後、私たちはこの色を「之華藍」と呼ぶようになりました。また、一緒に仕事がしたいと思う監督や俳優については、口に出さずに願っているので、秘密です(笑)。
■最後に日本のファンに「如懿伝」のPRコメントとメッセージをお願いします。
これは一人の女性の成長物語です。みなさんに楽しんでいただけたら嬉しいです。(編集/岩谷)
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