中国の先進技術と日本の匠の精神を結び付ける伝承者―鄭継飛 ソフトユージング代表取締役社長

日本華僑報    2019年12月11日(水) 10時40分

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東京で5年という短期間で企業を急速に成長させ、従業員のために3棟のビルを建てた華人のIT企業の社長がいる。

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東京で5年という短期間で企業を急速に成長させ、従業員のために3棟のビルを建てた華人のIT企業の社長がいる。その興味深い経歴に注目し、晴れた冬の日の午後、大森海岸にソフトユージング社の代表取締役社長である鄭継飛氏を訪ねた。

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不惑の年を過ぎたばかりの鄭継飛社長とは軽快に話を進めたが、その瞳の中のきらめく光を通して、在日華人企業が成長してきた壮大な青写真が目の前に次々に広がっていくようだった。(聞き手は人民日報海外版日本月刊編集長・蒋豊)

▼高効率の管理、利益の分配で上場を目指す

席に着くやいなや、鄭継飛は意気軒高な様子で、今進めている株式上場計画を説明してくれた。現在、同社は先進技術チーム、強力な研究開発力と絶対的な特許技術を有しており、手厚い条件と大きな誠意によって業界の専門家とトップの金融会社を招聘し、評価と上場計画を作成しているところである。日本でも実力のある信用金庫が鄭継飛を訪ねてきて、株式購入を持ちかけたという。これも鄭継飛の自慢の一つだ。

株式の持ち合いは日本企業ではよく見られる運営方法である。企業は銀行などの金融機関と株式の持ち合いをすることにより、金融機関との関係を密にする一方、融資も実現できるため、健康で成熟した企業の運営方法となっている。しかし、積極的に華人企業に株式参入しようとする日本の金融機関はほとんどないのが現状だ。

株式上場計画、日本の金融機関の積極的参与……こうした情報が次々に出てきて驚かされたが、華人が異国に参入する場合、順風満帆に、簡単に成功できることは絶対にないのである。

しかし、鄭継飛は「留学生が学ぶのと起業の経験は同じようなもので、大した話はない」と謙遜する。そして、彼自身が体験した大きな2回の挫折を語り出した。一度目は2008年のリーマンショック、二度目は2011年の東日本大震災である。大震災は福島原発の放射能漏れを引き起こし、同社の従業員の8割は退職し、何も言わずに帰国した人も多かった。

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