「がんの村」が都市・農村部に存在、1分ごとに6人のがん患者を出す中国人は再び「東亜病夫」に―香港紙

Record China    2013年9月21日(土) 7時30分

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16日、100年前の中国人は、栄養不足で痩せ細ったイメージから「東亜病夫(東アジアの病人)」と呼ばれたが、現在の中国人は深刻な環境汚染が原因で別の意味で「病人」になっているという。写真は「がんの村」のひとつとされる江蘇省麾村。

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2013年9月16日、100年前の中国人は、栄養不足で痩せ細ったイメージから「東亜病夫(東アジアの病人)」と呼ばれていたが、100年後の中国人は今、深刻な環境汚染が原因で「新時代の東亜病夫」になっているという。香港紙・東方日報(電子版)が伝えた。

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「金の山は欲しいが、緑の山は要らない」とばかりに急速に発展した経済は中国に巨大な利益をもたらしたが、中国人は今、その大きな後遺症に悩まされている。浙江省楽清市のある小学校ではつい先日、新校舎での授業開始わずか3日後に、19人の児童が鼻血や胸の痛みなどの中毒症状を訴えた。学校周辺には化学工場数十社が操業しており、そこから違法に排出された有毒ガスが原因である可能性が高いとされている。このため、小学校は旧校舎へ戻って授業を再開することになった。この小学校のある村は、以前から「がんの村」として非常に有名で、2009年から現在までのわずか数年で121人の村民ががんで死亡している。そのうち最年少は26歳の若さだった。

ひと昔前の「がんの村」は貧しい農村部に多かったが、最近では都市部にも広がっている。最も顕著なのは北京市だ。先日、1982年に北京市内の大学を卒業したというある人物(=つまり50歳代と考えられる)が、マイクロブログにこんな投稿をした。「卒業後、北京に残った同級生30人あまりのうち8人はすでにがんにかかっている。海外で働いている20人あまりの同級生は1人もがんにかかっていない」。つまり、「北京に残った4人に1人ががん患者」という計算になる。これはインターネット上で大きな話題になった。北京市当局は「北京市のがん罹患率は国際水準並み。米国の高齢者のがん罹患率の方が北京市よりもずっと高い」と答えたが、「説得力に欠ける」との批判に遭っている。

中国の「がんの村」はすでに247カ所に達し、27の省に及んでいる。全国で年平均350万件の症例が新たにがんと診断され、1分ごとに6人の新たながん患者が誕生していることになるという。(翻訳・編集/本郷)

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