Record China 2019年12月23日(月) 21時40分
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23日、中国メディアの環球時報は、AFP通信の記事を引用し、中国でスターウォーズ・エピソード9の人気が低い理由について論じる記事を掲載した。
2019年12月23日、中国メディアの環球時報は、AFP通信の記事を引用し、中国でスターウォーズ・エピソード9の人気が低い理由について論じる記事を掲載した。
記事は、世界中のスターウォーズファンがエピソード9「スカイウォーカーの夜明け」を見るために、公開初日に行列を作ったと紹介。しかし、スターウォーズシリーズは中国の映画市場においてはそれほどの人気がないという。中国での公開初日の興行収入はわずか1200万元(約1億8700万円)にとどまり、最近中国で公開された犯罪をテーマにした国産映画が初日に2億1800万元(約34億円)の興行収入となったのと比べると微々たるものであると伝えた。
中国の数少ないスターウォーズファンと対照的だとして、記事は「中国の多くの映画ファンはマーベル系と国産映画を見ようと映画館に押し寄せている」と指摘。市場研究企業Daxue Consultingのアナリストは、「スターウォーズの第一部が上映された1977年当時は、確かに映画革命だった」と紹介、多くの映画ファンにとっては「新たなスターウォーズが出るたびに、おしゃれで懐かしい」感じがするが、中国の大部分の観客にはこの「懐かしい」という感覚がないと指摘している。
その上で、中国ではスターウォーズの最初の3部作が2015年になって初めて上海国際映画祭で上映されたと紹介。米国での初公開から40年近くも経過しており、「時代遅れの技術」という感じが否めなかったという。中国人からは「宇宙をテーマにした映画では中国人を夢中にさせることはできない」「スターウォーズの映像効果で特に印象的な所はない」「スターウォーズの戦闘場面は(ほかの映画と)よく似ている」などの感想が出ていると記事は伝えた。
ある中国人映画ファンは、「中国のSFファンは科学理論を重視した作品を好む傾向にあり、ストーリーに対するロジックや一貫性に対する要求が高い。しかし、スターウォーズは『宇宙に移転させられたローマ帝国の物語』のようだ」と語った。さらに「初めてスターウォーズを見た時、人間と宇宙人が気の向くまま共存していることに驚いた。これはほかのSF映画では見たことがない」という。(翻訳・編集/山中)
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