人民網日本語版 2019年12月30日(月) 7時10分
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内モンゴル自治区ダラト旗党委書記は「砂漠には土地と太陽光資源がある。太陽光発電による砂漠化対策、砂漠経済先導区の建設により、砂漠資源を効果的に活用することが砂漠化対策の有効な手段になった」と述べた。
オルドス高原北部に広がるクブチ砂漠の総面積は約145万ヘクタールで、移動砂丘が約61%を占めており、内モンゴル自治区の3旗(県に相当)にまたがる。現地住民はかつて、黄砂が空を覆う苦しみに耐えなければならなかった。また、砂漠が北京に近いことから、首都への脅威となっている。経済日報が伝えた。
内モンゴル自治区ダラト旗党委書記の奇・達楞太氏は取材に対し、「砂漠には土地と太陽光資源がある。そのため太陽光発電による砂漠化対策、砂漠経済先導区の建設により、砂漠資源を効果的に活用することが砂漠化対策の有効な手段になった」と述べた。
現地が37億5000万元(約562億5000万円)を投資する太陽光発電基地1期50万kW太陽光発電プロジェクトが2017年11月、国家エネルギー局から承認され、12月10日に全容量の電力系統への接続を実現した。国家エネルギー局は2019年6月に、内モンゴル自治区ダラト旗、吉林省白城市、江蘇省泗洪県の3つの基地を第3期太陽光発電奨励基地に指定した。基地の奨励規模はいずれも50万kW。ダラト旗太陽光発電奨励基地は竣工後、1期プロジェクトと一体化し、中国最大の砂漠集中型太陽光発電基地、世界最大の太陽光砂漠化対策プロジェクトになる。
基地1期プロジェクトのクリーンエネルギー発電量は8億1000万kWhにのぼり、生産高は2億8000万元(約42億円)を実現した。電気料金は1kWhあたり平均0.35元(約5円)で、全国でも有数の低水準だ。今後は気候条件の改善に伴い、太陽光プロジェクト技術の優位性がさらに拡大し、予想以上の経済効果を実現することになる。通年の予想発電量は11億kWhを超え、生産高が3億8500万元(約57億7500万円)にのぼる見通しだ。
筆者の調べによると、「生態優先、グリーンな発展」はダラト太陽光発電応用基地の計画・建設の主な原則だ。砂漠化対策、生態修復、生態経済、砂漠産業多位一体、砂漠化対策とエネルギー利用の同時進行、バランスの取れた発展という発展の流れを形成した。
同基地はさらに太陽光発電産業を砂漠の有機農業、砂漠観光、農村振興と有機的で効果的に結びつけ、基地の生態効果・経済効果・社会効果を最大限に引き出した。ソーラーパネルで発電し、その間で牧畜を行い、パネルの下で植物や生薬を植えるという手段により、土地の総合利用を実現した。
クブチ太陽光環砂漠楽園観光プロジェクトの投資総額はすでに7億6000万元(約114億円)にのぼり、年内に2億4400万元(約36億6000万円)の投資を行う。プロジェクト完成後の観光客数は150万人を見込んでおり、生産高は4億元(約60億円)にのぼる。また「林光相互補完」生態修復プロジェクトにより、経済林保護プロジェクトを現地の農家と牧民に請け負ってもらう。同時に砂漠観光、ソーラーパネル清掃、不動産サービスなどで1200人分の雇用枠を創出し、所得を1人平均4200元(約6万3000円)増やす。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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