お見合い費用の支払いを主張する女性の「プライド」―中国メディア

Record China    2013年9月21日(土) 19時20分

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18日、湖北省武漢市武昌区の銀行に務める周(ジョウ)さんは、28歳の独身男性。周さんが、家族から同い年の女性を紹介され、2人はレストランでお見合いすることになった。資料写真。

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2013年9月18日、湖北省武漢市武昌区の銀行に務める周(ジョウ)さんは、28歳の独身男性。周さんが、家族から同い年の女性を紹介され、2人はレストランでお見合いすることになった。荊楚網が伝えた。

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食事が終わった後、彼は当然、勘定を持つつもりでいた。ところが思いがけず、相手の女性が、「ここのお勘定は、私が持ちます」と言い出した。周さんは、「とんでもない」と席を立って支払いに行こうとした。すると、ウェイターが持っていた伝票を奪うようにして取り上げ、さっさと勘定を済ませてしまった。あっけに取られた周さんには、もはやなす術はなかった。

今回のお見合いに、周さんは心底驚いた。男女が会って食事をした時に、男性側が勘定を払うのはごく当たり前のことだ。だが、心中の驚きとはうらはらに、周さんはその後この女性とデートを重ねるようになった。

○勘定の支払いを主張する裏に、女性のプライド

自ら進んでお勘定を持つ女性に出会った周さんのようなケースは、ますます増えている。

武漢市にある5つのオフィスビルで働く女性50人に無作為でインタビューしたところ、約6割の女性、特に経済的に裕福なホワイトカラーの女性が、「デートで食事した時、食事代を持ちたいと思う。従来の習慣から男性に支払わせたくない」と答えた。

胡(フー)さんは、武漢にある物流会社で秘書をしている、物静かでさっぱりした性格の女性だ。彼女は、「今、ネットでのお見合いが流行しているが、『ただで飲み食いしている』と言われたくないので、食事代は自分が持つつもり」と語った。彼女は、「今の女性は経済的に自立している。それなのに、食事代を男性に払ってもらうことは、あまりにも損得勘定が働きすぎでは?」との見方を示した。

北京市の大学を卒業後、武漢市の貿易会社で働く盧(ルー)さんは、デートの時には自ら進んで勘定を持つことにしている。今年初め、知人を介して知り合った「長身でお金持ちのイケメン」とデートした。相手は高級車を運転し、フランス料理のレストランに連れて行ってくれた。盧さんは、映画のワンシーンのように、高級レストランのろうそくの灯りの下で、素晴らしい料理をご馳走になることを期待していた。しかし、実際には、相手の横柄な振る舞いに辟易し、自尊心が傷つけられたと感じた。

「ろうそくの灯りの下での夕食はもちろん、どんな高級な食事でも、私がこれまで勘定を持たなかったことなどないわ」―盧さんは結局、彼には支払わせず、自分が勘定を済ませて立ち去った。

○専門家の解説:「女性の独立と社会の進歩」によって起こった現象

恋愛・結婚問題に詳しい朱宏玉(ジュウ・ホンユー)さんは、このような現象について、次のように解説した。

一般的に、女性は親しい男性と食事や買物をした時、自ら進んで勘定を持つという発想をすることはほぼ皆無だ。一方、初対面のお見合い相手と食事をする時には、「損得勘定に長けた要領の良い女」という印象を相手に与えたくないがゆえに、「食事代をどちらが負担するか」について必ず考える。割り勘にすれば、なんだか他人行儀で、男性をあまり尊重していない感じになるため、女性が全額を負担する傾向が高い。

別の角度から見ると、お見合いの時に女性が勘定を持つのは、独立心と自主性に対する現代女性の意識の高まりを示すもので、彼女らは、経済的な圧力を男性と分担したいと思っている。「勘定は男が持つのが当然」と長い間信じていた、男尊女卑的な考えを持つ男性は、自ら支払いを申し出るような女性に出会った時、決して卑屈になる必要はない。「自分は経済的に自立している」という雰囲気を女性のために作り上げることは、女性に対する尊重の気持ちの表れといえよう。(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/武藤)

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