日本の「がん探知犬」育成に華人が貢献―李爽 株式会社ドッグラボ専務/一般社団法人医親会理事

日本華僑報    2020年1月16日(木) 16時0分

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犬の嗅覚は人間の100万倍以上と言われ、探索救助犬、麻薬探知犬、盲導犬などとして人々の生活をサポートしている。今日では医学界にも活躍の場を広げ、多くの「がん探知犬」が誕生している。

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犬の嗅覚は人間の100万倍以上と言われ、探索救助犬、麻薬探知犬、盲導犬などとして人々の生活をサポートしている。今日では医学界にも活躍の場を広げ、多くの「がん探知犬」が誕生している。

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「がん探知犬」の名前が初めて世に出たのは1989年で、著名な医学雑誌『ランセット』で報告された。その後、イギリス、イタリア、韓国などが相次いで「がん探知犬」の育成に乗り出した。日本で始動したのは2000年で、20年の歳月を経て、佐藤悠二氏の名前が知られるようになった。

2007年4月、先ず『ジャパンタイムズ』が佐藤氏の訓練成果を発表し、2010年9月にはNHK、TBS、朝日新聞、2012年4月には読売新聞、2013年2月には東京新聞、2017年5月にはフジテレビなど日本のメディアが次々と取り上げ、ドイツ、アメリカ、スペイン、ブラジル、カナダ等からも取材が訪れた。

現在、千葉県にある「がん探知犬」育成センターは20以上の医療機関と提携を結んでいる。山形県金山町でも、住民向けに「がん探知犬」によるがん検診の導入を始めた。ところが、この「がん探知犬」の育成事業に華僑華人が貢献していることはあまり知られていない。その華僑華人の名前は李爽。先ごろ、本誌は株式会社ドッグラボを訪ね、李爽専務を取材した。(聞き手は人民日報海外版日本月刊編集長・蒋豊)

▼100%に近い「がん探知犬」の精度

――統計によると、現在、三人に一人ががんに罹るとされ、アメリカ、中国、日本は「がん大国」と呼ばれています。保健機関は各医療機関に対して検診と早期発見を働きかけています。報道によると、「がん探知犬」はスクリーニング検査において精密検査よりも優れた点があるとのことですが。

李爽:がんは最も多い死亡原因のひとつです。現在、X線、超音波、PET-CT、血液検査等の方法がありますが、一部の患者はそれらの方法でもがんを検出できません。

早期発見が難しいがんもあります。PET-CT検査で検出された時点では、すでに二期、三期まで進行しています。「がん探知犬」が優れているのは、がんの潜伏期や、がん細胞がつくられる時に放出するにおいを嗅ぎ分けることができる点です。

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