チャン・イーモウ監督の作品が代表作品に初めて選出されたのは1988年で、初監督作品「紅いコーリャン(原題:紅高粱)」。同作品は1988年のベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞したほか、百花奨、金鶏奨でも最優秀作品賞を受賞したにもかかわらず、アカデミー賞ではノミネートを逃した。また、2011年には、5回目の選出となった「金陵十三釵−The flowers of war」も、ノミネートから外れ、「アカデミー賞を目標に映画制作をしているわけではない」としたものの、「もらえるなら、喜んでもらう」と悔しさをにじませていた。
▼フォン・シャオガン監督「興業収入優先」
7日に選出が明らかになった「一九四二(Back to 1942)」のフォン・シャオガン(馮小剛)監督はこれまでずっと、アカデミー賞に対してそれほど高い関心を示してこなかった。例えば、2010年に「唐山大地震−想い続けた32年−」が選出された際には、「同作品はアカデミー賞の代表作品にはふさわしくない。審査されるのは西洋の世界観で、中国人の世界観ではない。『最優秀賞』か『数億の興業収入』、どちらかを取れと言われれば、絶対に『興業収入』を選ぶ」と語った。
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