2020年3月2日、韓国・ニューシスによると、韓国の康京和（カン・ギョンファ）外相が新型コロナウイルス感染への対応をめぐり市民団体から告発された。

記事によると、韓国の市民団体「庶民民生対策委員会」は同日、康外相を職務放棄などの疑いでソウル中央地検に告発したと明らかにした。

告発状は「韓国人の入国を禁止・制限する国が増え、海外を行き来する韓国国民の不安も拡大している中、外交部が現況の把握に混乱を生じさせている」と主張しているという。これについて記事は「外交部が『出国前に当該国の措置の現況を把握せよ』と勧告してウェブページに載せた情報が間違っており、これがむしろ混乱を拡大させているとの指摘だ」と説明している。

また、告発状は「外交部の安逸な態度、措置、対処により、世界の人たちが韓国の大邱を新型コロナウイルス感染の震源地だと勘違いした」とも批判したという。

これを見た韓国のネットユーザーからは「告発は当然だ。外相に相応しい仕事をするか、それができないのなら辞任するべき」「厳しい処罰を求める」「罷免するべき」「以前から康外相は韓国のために何もしてくれていないと感じていた」「イスラエルが初めて韓国人を入国禁止にした時、康外相は欧州で南北協力事業への協力を求めていた。現政府の行動が理解できない」「ハプニングの中でこそ真価が問われる。現政府にはがっかりだ」「現政府はいてもいなくても変わらない」など、告発に賛同する声が続々と上がっている。

一方、一部からは「こんなときに告発しなくても」「とりあえずはコロナ感染が落ち着くまで静かに見守ろうよ」との声も上がっている。（翻訳・編集/堂本）