Record China 2020年3月10日(火) 16時30分
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卓球女子の伊藤美誠が過去最高の世界ランク2位になる見通しであることが中国でも報じられた。中国のネットユーザーはライバルの台頭に歓迎ムードだ。写真はカタールOP決勝で伊藤を破った陳夢(チェン・モン)。
卓球女子の伊藤美誠が過去最高の世界ランク2位になる見通しであることが中国でも報じられた。中国のネットユーザーはライバルの台頭に歓迎ムードだ。
中国のスポーツメディア・新浪体育は10日、スポーツ報知の報道を引用する形で「オオカミが来た!伊藤美誠が世界ランク2位に」と伝えた。報道によると、先日のカタールオープン(OP)女子シングルスで元世界女王の丁寧(ディン・ニン)らを破って準優勝した伊藤は、初戦で敗退した現2位の孫穎莎(スン・インシャー)を抜いて2位に浮上する見通し。現行のランキング制が開始された1991年以降、男子も含め日本勢が2位になるのは初めての快挙だという。また、7月まで2位をキープした場合、東京五輪では中国の1番手の選手と決勝まで対戦することがなくなり、目標の金メダル獲得に有利になる。
なお、新浪体育の「オオカミが来た!」という表現は、近年、卓球に関する報道で頻繁に見られる。以前から「日本勢が台頭してくる」と言われ続けており、その言葉通りに日本の若手が成長し、中国を脅かすようになってきた。こうした状況をイソップ寓話の「オオカミ少年」になぞらえている。
だが、中国のネット上では日本勢の台頭に危機感を抱くよりも、むしろ歓迎ムードが広がっている。「競争があるのは良いこと。そうじゃないと面白くない」「スポーツはもともとこうあるべきだ」「中国にはライバルが必要」「みんなのレベルが上がってこそ、面白い試合が見られる」といった声が並び、中には「伊藤は本当に実力が付いてきた」「恐るべきライバルだ」など、その力を認める声も上がっている。
また、「(中国は)世代交代のさなか。怖がることは何もない」「ランキングは実力を反映しているとは限らない。19歳の伊藤美誠が29歳の丁寧に勝つのは当然。中国にはまだまだ人材がいる。オオカミが来たと言うのは時期尚早」と見るユーザーもいた。(翻訳・編集/北田)
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