西側諸国は中国の新型コロナ対策の肝心な点を学んでいない―米紙

Record China    2020年3月30日(月) 7時0分

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26日、環球時報は、ウォール・ストリート・ジャーナルの記事を引用し、西側諸国は中国の新型コロナウイルスの感染拡大防止策の肝心な点を学んでいないとする記事を掲載した。写真は武漢市の病院。

2020年3月26日、中国紙・環球時報は米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの記事を引用し、西側諸国は中国の新型コロナウイルスの感染拡大防止策の肝心な点を学んでいないとする記事を掲載した。

記事は、「1月23日に武漢市と付近の2都市を封鎖したことで、ウイルスが中国の他の地域へ広がることをある程度防ぐことができたが、これは武漢での感染拡大を防ぐものとはならなかった」との専門家の意見を紹介。そして、武漢での感染対策の真の転換点となったのは、「2月2日以降の積極的かつ系統的な隔離措置だった」と述べた。これは、軽症患者や感染の疑いのある人だけでなく、健康であっても濃厚接触者はすべて隔離する措置のことだという。

この措置を実行するため、武漢市では「数百のホテルや学校などを隔離場所とし、新たな病院を2つ建設したほか、14の仮設病院を設けた」と記事は紹介。検査能力も1日200人程度だったのが2月中旬には7000人にまで高めたという。

しかし、「西側諸国の多くは、この種の措置を採用してはいない」と記事は指摘。そのため、少なからぬ医師や専門家は、封鎖措置を実行したところで感染拡大のペースを遅らせることはできても、感染拡大を防ぐことはできず、当初の武漢のような感染拡大初期に病院が患者であふれるという状況を回避することはできないとしている。

記事は、世界保健機関(WHO)のマイク・ライアン氏が「封鎖措置は、感染拡大を制御するには力不足」と述べ、各国政府に対し感染者とその接触者の発見と隔離に集中するよう促していると紹介。同氏は「社交距離戦略だけでは駄目で、封鎖措置だけでも駄目だ」と語ったという。

別の要素として記事は、「中国では他の地方から数万人の医療スタッフを武漢市へ派遣したこと」を指摘。また、検査キットが不足している国では、武漢の例を参考にして臨床診断を依拠とすることも考慮できると記事は紹介した。このため武漢市では一時期、感染者数が急増したものの、2月19日以降は新たな感染者は数百人程度にとどまり、3月11日以降は一桁にまで減少していると指摘した。(翻訳・編集/山中)

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