Record China 2020年3月12日(木) 13時40分
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11日放送の中国中央テレビの番組に出演した専門家グループのメンバーが、新型コロナウイルスへの対応について「中国の方式が唯一の良い方式ではない」と発言した。
11日放送の中国中央テレビ(CCTV)の番組に出演した国家衛生健康委員会ハイレベル専門家グループのメンバー・杜斌(ドゥー・ビン)氏が、新型コロナウイルスへの対応について「中国の方式が唯一の良い方式ではない」と発言した。
番組司会者から、世界での感染拡大を受けて中国が他国に共有できる防疫や治療における経験について問われた杜氏は、「国内、特に武漢市や湖北省では厳しい措置が取られたことによって、感染者数は明らかに減少した。こうした経験は、感染状況が非常に深刻な国、例えば韓国やイタリアにとっては参考になる」とした。
一方で、「同時にわれわれは、中国の方式がおそらく唯一の良い方式ではないということも知っている」とし、「例えば日本やシンガポールは、少なくとも一定期間内において感染状況のコントロールに成功している。彼らの病例は武漢よりもはるかに少ないが、言い換えれば感染者がそれほど出ていない状況では、他の方法でもうまく抑えることができるかもしれないということだ」と話した。
また、治療については、「いかに重症患者を見分けるか」が大事だとの認識を示し、「重症患者に対してタイムリーに治療を行うことで死亡率を下げることも重要な要素だ」と述べた。
新型コロナウイルスの流行をめぐり、中国のネット上ではこれまで、日本の対応の遅れや甘さを指摘する声や、韓国などと比べて検査数が少ないことに疑問の声が上がっていたが、杜氏の見解はこれに反するものと言えそうだ。(翻訳・編集/北田)
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