韓国の人工太陽「KSTAR」がまた世界初を達成=ネットからは懸念の声も

Record China    2020年3月19日(木) 7時10分

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16日、韓国・ファイナンシャルニュースは、韓国の人口太陽「KSTAR」がまたも世界初を記録したと報じた。資料写真。

2020年3月16日、韓国・ファイナンシャルニュースは、韓国の人口太陽「KSTAR」がまたも世界初を記録したと報じた。

記事によると、韓国の国家核融合研究所KSTAR研究センターは同日、2019年8月から20年2月末まで行われたKSTARプラズマ実験で、核融合の核心条件である1億度水準の超高温プラズマ運転(維持区間の平均温度0.97億度)を8秒以上維持するのに成功したと発表した。世界の核融合研究装置の中で、プラズマイオン温度1億度水準の超高温プラズマを5秒以上維持することに成功したのはKSTARが初めてだという。

韓国が開発した超伝導核融合研究装置KSTARは核融合エネルギーの常用化技術を確保すべく、太陽エネルギーの原理である核融合反応が起きる超高温プラズマ実験を行う研究施設だ。KSTARは18年の実験で太陽中心温度(1500万度)の約7倍に達する1億度超高温プラズマ運転(維持時間約1.5秒)に初めて成功していた。

KSTAR研究センター長のユン・シウ氏は「今回の成果は、本格的な超高温運転実験段階に入ったKSTARが他の装置では遂行しにくい超高温プラズマの長時間運転技術開発に先導的な成果を確保したことを示している」と説明。今回の成果をはじめとするKSTAR実験の結果は、今年10月に仏国で開催される核融合研究者のオリンピックとも言われる「IAEA核融合エネルギーカンファレンス」で世界の核融合研究者に公開される予定だという。

これを受け、韓国のネット上では40代を中心に男性ユーザーからの反応が目立ち、「科学韓国、ファイト」「未来エネルギーの核融合問題の最終的な解決を韓国が先導していることが誇らしい!」と喜びに沸いている。

一方で「でも核融合の研究費はどうするの?原発産業の派生産業が核融合。だから原発産業が駄目になったら核融合の研究費もなくなる」「核技術は韓国を生かす技術」「あんまり騒がない方がいい。誰かさん(文大統領)の耳に入ったら核融合も廃棄されるかも」「これも後々環境団体が原発のときのように爆発したら誰が責任取るのかと解体を求めてきそう」「すごい成果ではあるけど、人口太陽で実際に商業発展にこぎつけるまでにはまだ多くの段階が残っている。それまでは原発が安価に電気を得られる最善の方法。『太陽光』や『風力』などで国土をめちゃくちゃにする前に、脱原発政策の廃止が正解」など韓国の脱原発政策に異議を唱えるコメントも寄せられている。(翻訳・編集/松村)

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