<コラム>「新型肺炎不安症」飛んでけ~萎縮せず自粛しすぎず

小島康誉    2020年3月18日(水) 12時0分

拡大

新型コロナウイルス感染症。日本でも横浜へ着岸したクルーズ船の乗客・乗員の感染が次々と確認され、船内での衛生管理に問題があったようです。写真:普段は人があふれる銀座歩行者天国もガラ空き(02/23)

中国武漢から世界へ広まった新型コロナウイルス感染症。日本でも横浜へ着岸したクルーズ船の乗客・乗員の感染が次々と確認され、運営会社が責任を持つべき船内での衛生管理に問題があったようです。別ルートでの感染も各地で発生し、不安が広まっています。安倍首相・加藤厚労相はじめ各地で奮闘されている皆々様、ご苦労様です。尽力に感謝します。

影響は日本や世界の経済・教育・スポーツなど多方面に広がっています。来日観光客は激減、日本人の国内移動も減少。昨年11月拙ブログ「国献男子ほんわか日記75」の末尾に「次々と建てられているホテルや民泊も大丈夫でしょうか?」と書きましたが、マグレにも当たってしまいました。

冷静に真剣に対応しつつ萎縮せず。大規模イベントが次々と縮小・中止されています。筆者へも小規模会合の延期・中止連絡が続々、不安は分かりますが、小規模活動では過度な反応は不要では? と素人は思います。萎縮は萎縮をよび、影響が拡大します。

自粛しすぎず。あれが中止になったから、自分たちも自粛しよう、となれば自粛が自粛をよぶ悪循環となります。私たちの生活や実体経済への悪影響は計り知れません。筆者が出かけるアチコチも閑散、悲鳴が聞こえてきます。 

中国では強力対策で抑え込みは成功しつつあるようです。不平不満はあっても、皆で協力して新型肺炎打倒! そして、新型肺炎より恐ろしい「新型肺炎不安症」飛んでけ~。不安症が悪影響を増大しています。不安症が国内・国家間で「相互不信」を生み出しています。「新型肺炎不安症」飛んでけ~。注意しつつドンドン出かけよう!

国際協力は「共生」。新型肺炎が猛威を振るう武漢から政府派遣第1便で帰国した191人を16日間受け入れた「勝浦ホテル三日月」。消毒を終え3月1日から営業再開。その「男気」「共生」精神を学び応援すべく、再開日に宿泊。客があふれていると思いきやごく僅か。夕食では伊勢海老やワインを追加注文、ロビー売店でも応援消費、土産を山と買いました。明日から京都出張で~す。東日本大震災殉難者への回向を終えて03/11記。

(武漢から帰国した191人を16日間受け入れた勝浦ホテル三日月)

■筆者プロフィール:小島康誉

1942年名古屋市生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、日中理解実践家。66年宝石専門店を起業し上場企業に育て上げ、96年創業30周年を機に退任。1982年より中国新疆を150回以上訪問し、世界的文化遺産保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。佛教大学客員教授を歴任し現在、佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表、新疆ウイグル自治区政府文化顧問。編著『新疆世界文化遺産図鑑』『中国新疆36年国際協力実録』など。日本「外務大臣表彰」・中国文化部「文化交流貢献賞」・中国人民対外友好協会「人民友好使者」ほか受賞多数。

ブログ「国献男子ほんわか日記」
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