中国人の収集熱、海外の文物まで対象=日本の重文も中国でオークション出品―日本華字紙

Record China    2013年11月16日(土) 9時30分

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13日、日本華字紙・中文導報は、中国人の骨董品収集ブームの対象は海外の文物にまで広がり、日本の重要美術品も中国のオークション市場で取引されていると伝えた。写真は中国のオークション会場。

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2013年11月13日、日本華字紙・中文導報は、中国人の骨董品収集ブームの対象は海外の文物にまで広がり、日本の重要美術品も中国のオークション市場で取引されていると伝えた。

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中国のことわざに「乱世には黄金を買い、盛世には収集に熱を入れる」というものがある。中国の骨董品収集ブームは海外に向かい、豊かになった中国人は日本の骨董品を探し求めている。

日本の下村博文文部科学相は先日の記者会見で、日本の重要美術品が中国で頻繁にオークションにかけられていることについて、「今後、美術品市場を随時確認し、重要美術品の無許可輸出の防止に努める」との見解を示した。

文化庁によると、京都の高山寺が所蔵していた、中国の仏教書「辨非集(べんひしゅう)」が今年7月、中国のオークションに出品され、50以上の買い手が競った結果、477万2500元(約7800万円)で落札された。「辨非集」は約700年前に日本に伝来。1936年に重要美術品に認定された。

日本政府は、歴史上・美術上の価値の高い文化遺産の海外流出を防ぐため、仏像、絵画、刀剣など1万点あまりの美術工芸品を重要文化財に認定している。重要美術品は、1950年施行の文化財保護法以前の認定文化財だが、現在でも無断で海外に輸出することは禁じられている。

文化庁美術学芸課は、「辨非集」が中国で出品されたことについて、「ネット上で知り、オークション会社と連絡をとったが、現物は確認できていない」とした上で、「落札者は非公表のため、追跡できないのが実情」と話している。

情報によると、中国のオークション市場では、美術品よりも古書や善本(保存状態のよい写本・版本)の人気が高い。今春の古書の落札総額は昨秋に比べ50%増、落札率も75%前後と好調だという。「辨非集」は仏教書の高額落札記録を更新した。(翻訳・編集/NY)

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