Record China 2007年5月12日(土) 21時35分
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広東省スワトウ市の貴嶼村は「電子ゴミの終着駅」と呼ばれている。電子ゴミの処理業で知られる同村には世界各地からパソコンをはじめとする電子ゴミが送られてくる。技術力が低く、環境保護意識も低いため、村は深刻な汚染状態となっている。
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広東省スワトウ市の貴嶼村は「電子ゴミの終着駅」と呼ばれている。電子ゴミの処理業で知られる同村には、世界各地からパソコンをはじめとする電子ゴミが送られてくる。
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貴嶼は1980年代から廃品回収で名を知られていたが、その後パソコンなど電子ゴミの処理業務に特化した。ゴミの中から使える部品を回収し、それ以外は原料として再利用している。***
現地住民の90%が電子ゴミ関連業に従事しているが、実際の業務は外地の出稼ぎ農民に任せているという。貴嶼のゴミ処理業の技術レベルは低く、環境基準を守っていないため、ゴミ処理工場の環境は極めて悪い。露天でプラスチックを燃やすなど汚染物質も多い。そのため出稼ぎ農民たちの発病率は極めて高い。医療保険に加入できない出稼ぎ農民にとって病気は死活問題となるが、しかし農村と比べればはるかにいい給料に惹かれ、貴嶼での仕事を希望する者は後を絶たない。
先頃、貴嶼のゴミ処理業と環境問題を調査した報告書が発表された。報告書は村の土壌はすでに深刻な汚染状態にあり、もはやゴミ処理業を止めて農業に回帰することは難しいと指摘した。また各ゴミ処理業者は零細企業であるため、業者自身による技術力向上も難しいと問題点を挙げた。そこで政府の仲介によるゴミ処理業の技術力向上、ゴミ処理業以外の産業の誘致などの多面的な対策により村の環境対策を進めるべきだと提言している。(翻訳/編集・KT)
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