Record China 2020年4月11日(土) 9時20分
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9日、中文導報はこのほど、マスク大国と言われる日本が前代未聞のマスク不足に陥っている5大原因を挙げた。
2020年4月9日、日本の華字紙・中文導報はこのほど、日本のマスク不足の5つの原因を伝える記事を掲載した。
記事は、「今年の1月下旬から、日本では一夜にしてマスクが消え、約3カ月たつが、大規模な販売の見通しはない。マスク大国と言われた日本は前代未聞のマスク不足に陥っている」とした。
その上で、「日本はマスク大国と言われる。それに加え花粉症が原因で国のマスク在庫は8億枚を超えている。それなのになぜ人数に見合うマスクが用意できないのか。子ども用のガーゼマスクを繰り返し使わざるを得ない状況になっているが、早めに市場に出し、ニーズに応えるべきだったのではないか」とし、マスク不足のキーワードとなる5大原因を挙げた。
原因1、マスクの7割は中国生産
記事は「日本のマスク供給量は年間55億枚だが、輸入品ではない商品は11億枚だけである。また、マスクを製造している会社は115社で、生産ラインの7割は中国にある。さらに、原材料である不織布の4割は輸入に頼っており、その半分は中国製だ。上記の数字から計算すると、1カ月に生産できる枚数は1億枚程度だろう。ただしこの計算は原材料価格の高騰は考慮していない」と伝えた。
原因2、底なしの需要
記事は、「日本は4月初旬に授業の再開、加えて花粉の季節、第2、3次産業の再開が重なり、人口の半分が1日1枚のマスクが必要だとすると、1週間に出勤日の5日間で3億枚必要となり、例年に比べ3倍の需要がある」と説明した。
原因3、短期間での大量供給が困難
記事は、「突発的な新型コロナウイルスの発生により、企業は対応しきれておらず、一部の企業は3月中旬に増産を開始した。仙台市のメーカーであるアイリスオーヤマを例に見てみると、宮城県の角田工場のマスク生産目標は毎月6000万枚だが、最短で6月から可能となる。国内の14社は毎月の生産枚数を増やすと申請しているが、現状では5000万枚足らずである。さらに重要なことは、部分的ではあるが、中国の工場も3月末から稼働し始めている点で、日本の経済産業省の資料によると、一部の企業は2月17日には中国工場からマスクの輸入を再開しており、4月から1週間で2000万枚まで増やしたいとしている」と伝えた。
原因4、労働問題
記事は、「日本の労働生産性は悪化しており、作業効率はG7の中で最下位とされる。新型コロナウイルスの影響は今以上に多くの問題をもたらしたが、今回は増産問題、作業員不足とトレーニング不足が大きな問題だ」と指摘した。
原因5、在庫問題
記事は、「ある資料に基づくと、初期段階で中国人による爆買いに加え、小売業者が大量に商品を貯蓄し、多くがインターネット上で販売された。日本は今年の1月に15億枚ものマスクを輸出したことで、民間の在庫が急激に減った」と伝えた。
さらに、「新型コロナウイルスの影響は、全世界の生産サプライチェーンに大きな変化をもたらした可能性がある。少なくとも日本企業は国内生産の比率を高めるために、生産能力の分散投資を始めている」と伝えた。(翻訳・編集/塩田)
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