Record China 2020年4月4日(土) 11時40分
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西側諸国で新型コロナウイルスをめぐる「中国責任論」がますます台頭し、中国が緊張していると韓国紙が報じた。中国紙は「雑音」と強く反発している。写真は武漢の医療関係者。
2020年4月3日、西側諸国で新型コロナウイルスをめぐる「中国責任論」がますます台頭し、中国が緊張していると韓国・中央日報が報じた。「中国たたき」で先頭に立ってきた米国だけでなく、英国などからも中国を恨む声が出始めたためだが、中国紙は「雑音」と強く反発している。
中央日報が中国の緊張ぶりを示す材料として取り上げたのは、3月31日付の共産党機関紙・人民日報系の環球時報社説。環球時報については「海外の動静に最も敏感に反応する」と説明した。
社説は現在、西側で中国に向け提起している3種類の「雑音」を列挙。「最初に中国が新型コロナ感染者と死亡者数を隠したということだ。中国の隠蔽(いんぺい)により新型コロナウイルスの危険性がよく分からず、従ってまともに対応措置を準備できなかったと批判している」と述べた。
この中では「代表的にポンペオ米国務長官がこうした主張を展開している」と指摘。ゴーブ英国務調整室長も最近、英BBCとのインタビューで「昨年12月に中国で初めての新型コロナ事例が出現したが、中国は感染症の規模や特性、伝染性などについて明確に説明しなかったと話した。中国が事態の深刻性をしっかりと知らせなかったということだ」と続けた。
これに対し、中央日報は「西側の主張に力を与える報道が中国から出ていたりもする。中国誌の財信は最近2日間に5000個の骨つぼを運んだというトラックドライバーの話を伝え、武漢当局が発表した新型肺炎死亡者2500人という数字に疑惑を示している状態だ」と反論した。
2番目の「雑音」は、一部の基準に満たない中国製医療物資を問題にして中国外交に泥を塗っているということだ。オランダで基準に満たない中国製マスク130万枚がリコールされ、スペインとチェコでも中国製診断キットを輸入したものの正確度が大きく劣り、使用を中断する事態が起きたことなどを指す。
3番目の「雑音」は、「中国の責任を問い詰めるべき」という本格的な「中国責任論」だ。環球時報は英ガーディアン紙を引用し、英国政府の閣僚と官僚らが新型コロナ関連の中国の不十分な情報に対し、現在「計算」を準備していると報道。3種類の「雑音」が極めて時代錯誤的な「合唱」を生みだしていると非難した。
社説は「合唱の裏には中国に対する慢性的な偏見、中国の状況は安定したのに自分たちは危険に直面していることに対する憤怒、感染症を統制できない自身の無能を隠し、その責任を中国に転嫁しようとする意図がある」と主張。「西側の攻勢に中国は持続的な新型コロナ統制、助けが必要な国に対する支援、新型コロナ問題後の素早い経済回復の3種類の事実ではばかることなく対抗しなければならない」と強調したが、中央日報は「中国の強い反発はそれだけ西側の非難が痛いという話と解釈される」と皮肉った。(編集/日向)
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