2020年4月7日、韓国・イーデイリーは、「新型コロナウイルスの影響で食料品や玩具などの消費が増え、それにより日本製品への需要も自然と増えている」と伝えた。

記事によると、3月の日本からの輸入額は43億5800万ドル（約4754億円）で、前年同期比1．0％増加した。2018年7月を最後に輸入減少が続いていたが、17カ月ぶりに増加に転じたという。半導体業況が回復傾向をみせていることで、半導体製造用装備などの輸入が増えたためと分析されている。3月の暫定値を考慮した細部品目別現況を見ると、電子機器、テレビ、ビデオなどは3月の輸入額が16．7％増加の約8億1000万ドルと、例年水準まで回復しているという。

また、記事は「特に日本不買運動で激減していたビールや自動車などの増加が目立つ」としている。日韓の対立が深まる前の昨年6月までは、1カ月に790万ドルを輸入する人気品目だった日本産ビールだが、同9月には6000ドルまで落ち込んだ。しかし、今年は1月が12万6000ドル、2月が26万4000ドル、3月が64万8000ドルと増加傾向を維持しているという。乗用車の輸入額も、1月は前年同月比69．8％減の2129万8000ドルだったが、2月は8454万9000ドル、3月は7288万7000ドルと、3～4倍ほどに増えている。3月の日本車ブランドの韓国内販売数は前年同月比67．8％減の1406台と依然として不振だが、スポーツ用多目的車（SUV）など相対的に高価な車種が売れていることから、輸入額がやや増えたものとみられている。

さらに、新型コロナ拡散により家で過ごす人が増えた影響で、ゲーム機などの消費が増えたとの分析もあるという。1～3月の日本からの玩具・運動器具輸入額は1億2924万ドルで、前年同月に比べ15．1％増えている。先月、発売された「Nintendo Switch （ニンテンドースイッチ）」は「あつまれ どうぶつの森」が人気で、ソフトもゲーム機本体も品薄状態となっており、記事は「『不買運動』が色あせるほど日本製品の需要が拡大している」と伝えている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「忘却の民族になるのはよそう！」「目を覚ませ。日本が何をしているのか、分からないのか？」「世界中のビールが買えるというのに、わざわざ日本のビールを買う人たちは、一体何を考えているのか」「これだから安倍首相が韓国をナメるんだよ」「みんな、しっかりしよう。不買運動は継続するぞ！」など、改めて日本不買運動を呼び掛ける声が殺到している。（翻訳・編集/麻江）